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2021年NFLドラフトには数を制限してファンや候補生が参加

2021年03月23日(火) 10:19

クリーブランド・ブラウンズの本拠地ファーストエナジー・スタジアム【Scott Boehm via AP】

クリーブランドで開催される2021年NFLドラフトでは通常に近い感覚が味わえるだろう。

NFLは現地22日(月)、限定数の候補生やファン、報道陣がドラフトの現場に参加することを発表した。現地4月29日(金)から5月1日(土)にわたって行われる3日間のドラフトは、その安全性と成功を確実なものとすべく、州および地元当局の方針に従いつつファンに無料のイベントを提供する。ドラフトに参加するファンにはマスク等の着用と物理的な距離を保つことが要求される。

第86回NFLドラフトはクリーブランドの3つのアイコニックな会場で実施される。すなわち、ファーストエナジー・スタジアム、ロックンロールの殿堂、五大湖科学センターだ。

NFLのクラブ事業およびリーグイベント担当副社長のピーター・オライリーは「スポーツの中でも最も高い期待が寄せられるイベントの一つとなったNFLドラフトでクリーブランドを訪れることにワクワクしている」と述べた。

「第55回スーパーボウルを安全かつ成功裏に終えてから数カ月、われわれはブラウンズ、“Destination Cleveland(デスティネーション・クリーブランド)”、“Greater Cleveland Sports Commission(グレーター・クリーブランド・スポーツ・コミッション)”、クリーブランド市、そしてすべてのクリーブランドのパートナーたちとともに伝統的なドラフトのエキサイトメントをもたらすことを楽しみにしている」

NFLドラフトのメインステージはエリー湖を背景に設置され、今季の行事の中心地として機能する。NFLコミッショナーのロジャー・グッデルが指名を発表し、名前を呼ばれたトップセレクションたちを舞台上で出迎えるのがここだ。今年は伝統的な形のドラフトを踏襲できる一方、昨年のバーチャルな形でのドラフトも継続され、上位以外の候補生たちは各地にある自宅からドラフトに参加することになる。

選定にかかわるチームの職員は適切なプロトコルに従いつつ、チーム施設か他の場所かを問わず一つのドラフトルームに集まることが許容される。

“ドラフトシアター”はメインステージの主要な観覧ゾーンであり、『Subway(サブウェイ)提供“インナーサークル”の当選者を含め、招待されたゲストのシートが設置される。インナーサークルの参加者は32のNFLチームそれぞれによって選ばれ、各チームのドラフトアンバサダーを務める。接種可能時にCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)のワクチンを受けることの重要性を促進するため、インナーサークルのシートに着席するファンはワクチン接種済みでなくてはならない。

2020年に行われた“Draft-A-Thon(ドラフタソン)”を基盤として、NFLはパンデミックの影響を最も受けているコミュニティが抱える問題への認知を高めるプラットフォームとして2021年のドラフトを活用する予定だ。

ブラウンズのマネジングおよびプリンシパルパートナーであるディーならびにジミー・ハスラムは「クリーブランドが今年のNFLドラフトを開催し、勤勉で人々を活気づける新たなドラフト候補生たちやフットボールの偉大な歴史、そしてファンたちを祝賀することに感激しています。これが私たちの75周年記念であり、週末を通じてグリーブランドの素晴らしい街を国際的な視聴者たちや責任を全うできる数のファン、ビジターたちに披露する機会になることを考えればなおさら特別です」とコメントした。

「思い出に残る安全な体験を創出すべく努めているNFLや地元および州の政府関係者、医療関係者の継続的な協力に深く感謝するとともに、オハイオ州のワクチン接種率や、安全でよりいつも通りの環境に戻るために必要な発展を可能する前進にとても勇気づけられています」

楽しめるライブイベントを提供すべく、リーグは去る2月にタンパベイで開催された第55回スーパーボウルにファンが入場した際の知見やプロトコルを活かしていく。NFLのインタラクティブなフットボールテーマパークである“NFLドラフトエクスペリエンス”は3日間を通じてファーストエナジー・スタジアム周辺の公衆に対して無料で開かれる。収容数を管理するため、ドラフトエクスペリエンスの利用にはNFL OnePass(NFLワンパス)アプリを通じた予約が必要だ。

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