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カウボーイズでSからWLBにスイッチする見込みのキアヌ・ニール

2021年03月23日(火) 13:35

アトランタ・ファルコンズのキアヌ・ニールとカンザスシティ・チーフスのパトリック・マホームズ【AP Photo/Charlie Riedel】

キアヌ・ニールは5シーズンにわたってアトランタ・ファルコンズのセーフティ(S)としてプレーした。新たにダラス・カウボーイズと交わした契約によって、ニールは街を移るだけではなく、ポジションも変わろうとしている。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが情報筋の話を元に報じたところによれば、カウボーイズはニールをウィークサイドラインバッカー(WLB)にスイッチする計画だという。

この動きの可能性についてはニールが週末にカウボーイズと1年500万ドルの契約に合意する前から推測されていた。

ニールのハードヒッティングを持ち味とするスタイルやランに対抗する能力が、おもしろい動きにつながった。元ファルコンズヘッドコーチ(HC)であるカウボーイズの新守備コーディネーター(DC)ダン・クインがアトランタではそういった動きに出なかったことによって、ポジション変更はより興味深いものとなっている。

セーフティがラインバッカーにスイッチする試み――一部のスキームで“マネー”バッカーと呼ばれる――は近年に見られ、さまざまな結果につながってきた。身長約185cm、体重約97kgのニールがうまくポジション変更できるかは今後次第だ。仮にインパクトのあるラインバッカーとして活躍できれば、次のオフシーズンにはより多くの選択肢をもってオープンマーケットに出ることになるだろう。

2017年にプロボウルに選出されたSであるニールは、キャリアを通じて負傷に苦しめられてきた。2018年から2019年は合わせて4試合しか出場していない。しかしながら、フィールド上では広範囲に幅を利かせる選手であることを証明してきた。14試合以上でプレーしたーシーズンには、それぞれタックル100回以上を記録している。

ニールがLBの役割を担うことは、レイトン・バンダー・エッシュやジェイロン・スミスにとってどういった意味を持つだろうか。バンダー・エッシュはミドルの警戒に当たると見られる。スミスはクインDCのシステムにおいてラッシングLEOに移行するかもしれない。

最終的にどうなるかはともあれ、ニールがLBになることでカウボーイズ守備陣のミドルレベルにおける多様性が向上し、特にカバレージで改善が望めるはずだ。

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