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ウェンツのトレードがなければドラフトでのQB獲得を計画していたとコルツHCライク

2021年03月24日(水) 14:24


インディアナポリス・コルツのフランク・ライク【AP Photo/Darron Cummings】

クオーターバック(QB)のアンドリュー・ラックが2019年シーズンを前に突然引退して以来、インディアナポリス・コルツはQBにおける長期的な答えを模索してきた。

まずはQBジャコビー・ブリセットにチャンスを与える。次にベテランQBフィリップ・リバースを獲得。そして今、QBカーソン・ウェンツに落ち着いた。ウェンツという選択肢がなければコルツはどうしていたのだろうか。

ヘッドコーチ(HC)フランク・ライクは、2021年のNFLドラフトでチームの顔となるQBを何らかの方法で獲得するつもりだったと『The MMBQ』のアルバート・ブレアに話した。

ライクHCは「私と(ジェネラルマネジャー)クリス(バラード)、(オーナーのジム)アーセイ氏は確かにその話をしていた。3人で一緒に検討した」と述べている。

「そういうビジョンを描いて、目指していた。アンドリューが引退した後、われわれはその長期的なビジョンを視野に入れて次のステップは何か、と自問した。まずはジャコビーか? 彼はいい仕事をしてくれたし、評価している。だが最終的にわれわれが求めていた長期的な答えには及ばなかったんだ。当然フィリップは素晴らしい答えをもたらしてくれたが短かった。彼は引退してしまった」

「もうドラフトでのピックしかないのか? 正直、私もクリスもこのチームの将来を担えるQBをドラフトするにはどうしたらいいかと考えていた。そこへ、まるで棚からぼたもちのようにカーソンの話が持ち上がった。こういうことは計画できるものでもなければ操作できるものでもない。だからこそ、これは起こるべくして起こったのだという気がする」

昨シーズンを全体21位で終えたコルツは、トップQBの誰かを確保するために動く可能性が高かった。2021年のドラフトでは6つの指名権しかないため、将来に借りを作るしかなかっただろう。コルツの置かれた状況を考えればフランチャイズQBの獲得は容易ではなかったはずだ。

さらにコルツは、バラードGMがドラフトで失敗した場合に備えてベテラン選手との契約も避けられなかっただろう。

先の見えない道を走る代わりにコルツは、ライクHCがフィラデルフィア・イーグルス時代に指導していたウェンツをイーグルスから獲得。コルツはウェンツと引き換えに、ルーキーQB獲得に何らかの手段で使っていたであろう条件つきの1巡目指名権を手放した。元1巡目指名のウェンツが悲惨な2020年から復活できると、いかにコルツが信じているかを示している。

「今度はチームとして、組織としてわれわれが目標を実現させる番だ。つまり、カーソンが長期的な答えになり得ると感じていることは確かだ」とライクHCは述べた。

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