ニュース

WRヒルトンが1年10億円でコルツ残留

2021年03月25日(木) 09:45

インディアナポリス・コルツのT.Y.ヒルトン【Todd Rosenberg via AP】

ワイドレシーバー(WR)T.Y.ヒルトンがそのNFLキャリアで唯一知るチームであるインディアナポリス・コルツは、リーグで2番目にキャップスペースに余裕を持っている。

フリーエージェント(FA)マーケットの開始を待った後、コルツはそのスペースの一部をヒルトンの維持に使っている。ヒルトンが1年1,000万ドル(約10億9,000万円)の契約でコルツに戻る旨を、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートがヒルトンのエージェントである『Katz Brothers Sports(カッツ・ブラザーズ・スポーツ)』を通して伝えた。ヒルトンには800万ドル(約8億7,000万円)が保証されると見られる。

可能性としてはヒルトンの離脱もあり得るものの、不可避ではないと見られていた。その理由の多くが、コルツが他のチームには見られないキャップスペースを有していたことにある。カーソン・ウェンツをトレードで獲得したことによってクオーターバック(QB)ポジションにはすでに答えが出たものの、コルツには他にもいくつか解決すべきエリアがあり、WRはその中でも最も優先度が高かった。

ヒルトンはコルツでキャリアを継続したいとの意向を明らかにしていた。ヒルトンが2020年に見せた復活ぶりは、これがファンお気に入りの選手との名誉的な部分がある契約というわけではないことを示している。ここ数シーズンは負傷に苦しめられていたヒルトンだが、2020年は1試合以外のすべてに出場し、キャッチ56回、762ヤード、タッチダウン5回でコルツの11勝5敗に貢献した。

コルツは過去10年間でチームを成功に導いてきた選手の一人を先発レシーバーに据える。チームがよく知るこの選手は、いずれコルツのリング・オブ・オナーに選ばれるだろう。1,000ヤード越えを5シーズン、プロボウル選出4度、プレーオフで4勝という実績によって、ヒルトンはそれだけの評価を得てきた。そして、今年もこれまで着ていたのと同じユニフォームでフィールドに戻ってくる。

「俺がこの街について知っていること。それは、彼らが俺を愛しているということ。俺がみんなを愛しているということ。俺はすべての歌を聴き、すべてのツイートを読む。俺はそれを永遠に大切にし続けるだろう。始めたことを終えるのが当然さ」

【A】