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ファルコンズの状況は「希望なき再建」などではないと新TEスミス

2021年03月26日(金) 01:14

オークランド・レイダースのリー・スミス【AP Photo/Michael Perez】

アトランタ・ファルコンズは新ジェネラルマネジャー(GM)テリー・フォンテノーとヘッドコーチ(HC)アーサー・スミスの下で、その頭でっかちのロースターに埋めなければならない穴をいくつも抱えている。だが少なくとも、新規加入者の1人は早期転換が可能だと信じている。

「俺は希望なき再建だとは見ていない」とタイトエンド(TE)のリー・スミスは『Atlanta Journal-Constitution(アトランタ・ジャーナル・コンスティテューション)』に語った。「そういうふうには見ていない。だって、これだけ優秀な選手がロースターにいて、彼らがかつて成功を収めた時と同じ人たちがまだ多く残っているじゃないか」

ブロッキングTEのスミスは先週、7巡目指名権と引き換えにトレードされ、バッファロー・ビルズからやってきた。11年目のNFLシーズンを迎える彼は、再建の何たるかを知っている。33歳の彼は2011年から2014年にかけて、最初の4シーズンをAFC東地区最下位のビルズで過ごした。その後、オークランド・レイダースに2年在籍し、再びビルズに戻っている。

2度目のスティントでクオーターバック(QB)を務めていたのはジョシュ・アレンだった。クラブの再建にはQBのポジションが鍵になることをスミスはよく知っている。確立されたマット・ライアンがいるファルコンズなら、3シーズン続けてプレーオフを逃しているとはいえ、すぐに流れを変えられるとスミスは信じている。

「俺にとっての再建はまずQBから始まるみたいだ」と彼は言う。「これだけ長くやっていると分かるんだよ。QBがいないと長い1年になる。だから、俺にとってはマット・ライアンとワイドレシーバー(WR)フリオ・ジョーンズがいるロッカールームに入っていけるんなら、周りに誰を置こうが関係ない。物事を正しくやりさえすれば、オフェンスで得点できるはずだ」

オフェンスの得点がファルコンズの問題になったことはまれで、むしろクラブを失望させるのはいつもディフェンスの方だった。オフェンスの最大の穴はオフェンシブラインとバックフィールドだ。HCスミスのオフェンスに自分が加わることで、ランゲームとパスブロッキングを強化することができるとスミスは信じている。

「俺は手に土を付けてオフェンシブラインとパーティーするのが好きなんだ」とスミスは言う。「ランゲームに強い。他のチームがランニングバック(RB)やマット・ライアンにヒットしないようにするのが俺の役目さ」

キャップに縛られたファルコンズはフォンテノーの初シーズンでロースターから余計なものを取り除き、破産することなくデプスを加えた。RBマイク・デービス、ラインバッカー(LB)ブランドン・コープランド、セーフティ(S)エリック・ハリスといった選手との契約がオフシーズンのアプローチの鍵となった。

ドラフトに向けて必要なものは多いが、スミスはアトランタが2022年もトップ5でドラフト指名しなければならなくなるほどひどい状況だとは考えていない。

「ここまでキャリアを重ねると、自分が信じることのできない新たなチームに加わるくらいなら、キャリアに幕を下ろして地元の高校でコーチ業でも始めていたよ」とスミスは述べた。「それが真実さ。俺は今のこの状況はすごく恵まれていると感じている」

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