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ビルズGMはQBアレンと契約延長を希望、「それが両者にとって良いこと」

2021年03月26日(金) 02:43

バッファロー・ビルズのジョシュ・アレン【AP Photo/Jeff Roberson】

近年、バッファロー・ビルズのジョシュ・アレンほど一気に形勢を逆転したクオーターバック(QB)は記憶にない。

プロボウル選出の司令塔は、1シーズンの間に将来を疑問視される状態からスターへと変身した。最初の2シーズンでの彼のプレーは、本当にビルズの長期的な顔となれるのか、一部に疑問を抱かせるものだった。しかし、3年目のパフォーマンスは全ての疑いを振り払った。

アレンはただのライジングスターではない。アウトサイドラインバッカー(OLB)のマット・ミラノなどはフリーエージェントにならず、少ない報酬でもビルズに戻ることを決めた。それはアレンがいるからだ。ワイドレシーバー(WR)エマニュエル・サンダースのようなベテランが他にもオファーがある中で、バッファローでのプレーを選んだのもQBがアレンだからだ。

今、ビルズは彼らのQBを長期にわたって囲い込まなければならない。

ビルズのジェネラルマネジャー(GM)ブランドン・ビーンはポッドキャスト『Huddle & Flow(ハドル&フロー)』に出演し、すぐにでも契約を結ぶことが目標だと発言した。

「その契約を早く済ませれば済ませるほど、計画に役立つことになる」とビーンは述べた。「繰り返すが、私は早く済ませたいと思っている。今年でなければ、来年に。フランチャイズ(タグ)だとか、そういうことはしたくない。それは優れた選手をキープしなければならない時に使うツールだが、最終的にわれわれはジョシュに長期的にとどまってほしいと思っている。彼にはハッピーでいてほしいし、ジョシュはコンペティターなので、彼の周りには優秀な選手たちを置ける契約にしたい。報酬を払うためだけに彼とわれわれはつながっているのではないんだ。周りに必要なものを配置できないようでは困る。だから、彼とわれわれにとってうまくいくような契約を見つけられるよう努力するつもりだ」

2018年のドラフトで全体7位指名されたアレンはルーキー契約の4年目を迎えようとしている。多くの若いQBが大型の延長契約を結ぶ時期だ。このオフシーズンに契約ができなければ、ビルズはアレンの5年目のオプションを行使するだろう。

ビーンが主張するように、クラブとしてはフランチャイズタグの状況は避けたいはずだ。ダラス・カウボーイズのQBダック・プレスコットを見ていれば無理もない。

ビルズのシーズンがAFCチャンピオンシップゲームで終わって以来、聞こえてくるのは両サイドが長期契約を望んでいるという話ばかりだ。ジャレッド・ゴフやカーソン・ウェンツの状況にビルズがおじけづいたのでない限り、このオフシーズン中に契約はまとまるだろう。

ビーンは質の高い選手で彼を囲めるようにするため、アレンに控えめな額での契約を受け入れるよう示唆しているようにも見える。そのスタンスをアレンの代理人たちがどう捉えるかだ。パトリック・マホームズのように長めの契約でフランチャイズに柔軟性を与えるケースも、プレスコットのように短期で重要選手の価値を高めるケースも見てきた。リンゴの切り方は1つではない。

結局のところ、アレンは自分を支持してくれたバッファローに残りたいと思い、ビルズは強肩のQBに長く自分たちの顔でいてほしいと思っている。どこかの時点で、それを現実にする契約が結ばれるはずだ。

【M】