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市場の変化を実感するCBジェイソン・マコーティー、「求められる場所に行きたい」

2021年03月31日(水) 23:35


ニューイングランド・ペイトリオッツのエリック・ロウ、ジェイソン・マコーティーとデビン・マコーティー【AP Photo/Elise Amendola】

サラリーキャップによる制約は、通常ならフリーエージェンシー(FA)の第2波、第3波でサインするはずの多くのベテランNFL選手たちの市場を静まりかえらせた。間もなく4月を迎え、チームたちの注意はまっすぐドラフトへと向かうことになる。つまり、そうしたベテランFAたちは行き先を見つけるためにさらに長く待たされるかもしれないということだ。

スターたちには変わらず高額の報酬が約束されているが、NFLの中間層はかつてないほど厳しい状況にさらされている。

コーナーバック(CB)のジェイソン・マコーティーもそうしたベテラン勢の1人で、前回FAだった2019年とは違う市場を経験している。前回の時は新リーグイヤーの初日にニューイングランド・ペイトリオッツとの延長契約にサインしていた。それから2歳年を取り、33歳となったマコーティーは待つことを強いられている。

双子のマコーティー兄弟が現地31日(水)の朝、『NFL Network(NFLネットワーク)』の『Good Morning Football(グッドモーニング・フットボール)』に出演し、市場の変化とFAのゴールについてジェイソンが語った。

「今年のFAは、キャップと、2020年の結果として起きている全てのことによって明らかに違っている」とジェイソンは述べた。「俺はただ、自分を欲しいと言ってくれるどこかに行き、戦う機会を得て、周りの助けになりたいだけなんだ。年配の選手として、俺は若い連中の助言者となり、彼らの成長を助けながら自分も戦って試合に勝とうとすることがすごく楽しみだし、好きなんだ。だから、それがどこだろうと俺は楽しみにしている」

マコーティーは2020年にペイトリオッツで16試合中11試合に先発し、3回のパスディフェンスと42回のタックルを生み出した。これまで一貫性を保っていたカバレッジは低下したものの、その長年の経験は今でもセカンダリーにベテランの存在感を加えることができ、とりわけ彼は若いグループの良き指導者となることに意欲的だ。引退が脳裏をよぎったようには聞こえなかった。

「次が13年目になる。1年ごとに終わりに近づいているってことだ」と彼は言う。「これが最後になるかもしれない。だから、どこかでフットボールができると思うだけですごくワクワクする」

現段階では、マコーティーのようなベテランがドラフト終了まで契約を待たされたとしても驚きではない。クラブ側はロースターを安価なルーキーで埋めたいと考えるものだ――今年はその傾向がさらに強くなっている。

唯一、出し惜しみをしていないチームがマコーティーの前所属チームであるペイトリオッツだ。彼らはビル・ベリチックのチームとしては珍しく、FAに気前よく投資している。ジェイソンと過去3年一緒にプレーし、11年のキャリア全てをニューイングランドで過ごしている兄のデビン・マコーティーは、新たな増援を楽しみにしているという。

「この11年間で、こんなオフシーズンは経験したことがない」とデビンは述べた。「だから、すごく興奮しているよ。ファンやスポーツを見ている人たちは、いつだって彼らのチームがFAに大金をつぎ込むのを見たがっているはずだ。より良いチームとなってフィールドに出て戦い、またプレーオフを目指すっていうのは大賛成だ」

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