トム・ブレイディのルーキーカードが自らの打ち立てた最高落札額を更新するのに1カ月もかからなかった。

現地2日（金）の夜、『Lelands（リーランズ）』の開催した“2021スプリング・クラシック・オークション”で、ブレイディのサイン入が入った“2000年プレーオフ・コンテンダーズ・チャンピオンシップ ルーキーチケット144番”のカードが225万2,855ドル（約2億5,000万円）で落札された。67件の入札があったという。入札開始価格は7万5,000ドル（約830万円）だった。

これまでフットボールカードの最高額だった132万ドル（約1億4,600万円）を大きく更新したことになるが、その記録もまた、全く同じブレイディのルーキーカードが先月に作ったものだった。100万ドル近い違いが生じた理由は、カードのグレードによるものだという。今回売られたものはカードのグレードが10点満点中8.5点で、サインのグレードに10点中9点が付けられていた。先月のものはカードのグレードが8点、サインが10点のものだった。格付けは専門の『Beckett（ベケット）』によってなされている。

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ブレイディのルーキーカードの中でも“聖杯”と呼ばれるこのカードは、彼がルーキークオーターバック（QB）としてニューイングランド・ペイトリオッツのユニホームを着ているもので、基本データが記されたチケット半券風の用紙がセットになっている。金曜日に落札されたカードは100枚印刷されたうちの99番だった。

「このカードは10年以上前に『eBay（イーベイ）』で購入されたもので、以来ずっとプライベートコレクションの中にしまい込まれていました」とオークションハウスの説明書きが添えられている。

今回の記録は昨年来高まりを見せるスポーツカードや記念品オークション業界の上昇市況を示す証拠だ。スーパーボウルのMVPに輝いたブレイディが今も最高レベルのプレーを見せており、これからもタンパベイ・バッカニアーズで伝説的キャリアを重ねていくことを考えると、彼のルーキーカードが記録を破るのはこれが最後ではないかもしれない。

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