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シーホークスとQBウィルソンの未来を予想する殿堂入り元QBのムーン

2021年04月07日(水) 13:48

シアトル・シーホークスのラッセル・ウィルソン【AP Photo/Ted S. Warren】

一時はシアトル・シーホークスのクオーターバック(QB)ラッセル・ウィルソンのトレードがいつあってもおかしくないように思われた。プロフットボールの殿堂に選ばれている元QBウォーレン・ムーンに言わせれば、最近の騒動はこれから起こることの前兆に過ぎない。

コーナーバック(CB)のリチャード・シャーマンやランニングバック(RB)マーショーン・リンチがそうであったように、ウィルソンもチームのゲームプランの一部について、公の場で不満を露わにしている。シャーマンとリンチは結局シーホークスから追放された。ウィルソンも同じ運命を辿るのではないかとムーンは予想する。

殿堂入りQBでもあるムーンは、『Huddle & Flow Podcast(ハドル・アンド・フロー・ポッドキャスト)』の最新エピソードで『NFL Network(NFLネットワーク)』のジム・トロッターとスティーブ・ワイチに将来の殿堂入りQBウィルソンの状況を語った。

ムーンは「残念ながら、これはリンチとシャーマンと同じ方向に向かっているような気がする」と切り出し、次のように続けている。

「つまらない口論が起きるようになった結婚生活に似ている。今はパスプロテクションや実力について言い争いをしていて、ちょっとしたけんかがあちこちで起きているんだ。ラッセルの契約状況からして、シーホークスの方も彼を他に移したくてもできることは限られるだろう」

「だから今年はチームに残る可能性が高いと見ている。シーホークスがこの先の1、2年を棒にふって彼を放り出すというなら話は別だが。いずれにしてもこの関係にきれいな終わりはないと思う。言い争いが両者の間に溝を作り、やがて別れることになるだろう。どのみちほとんどの選手はそうなる。とはいえ、その原因が両者の不仲というのは誰もが避けたい状況だ」

先月にシカゴ・ベアーズが獲得に失敗して以来、ウィルソンのトレード戦線は静かだ。だからと言って32歳のウィルソンに興味を示している他の10チーム以上が諦めたわけではない。

ウィルソンの将来が不透明なまま本拠地ルーメン・フィールドには不穏な空気が流れる。シーホークスがムーンの予言を実現させないためにはこれからの数カ月がカギとなる。

【R】