スティーラーズ残留でなければチーフスだったとWRスミス・シュスター
2021年04月09日(金) 11:46ピッツバーグ・スティーラーズに戻るというワイドレシーバー(WR)ジュジュ・スミス・シュスターの決断は、フットボール界の多くのメンバーにとって驚きだった。
その驚きはより深まるかもしれない。スミス・シュスターはカンザスシティ・チーフス加入まであと少しだった。
スティーラーズのレシーバーであるスミス・シュスターは殿堂入り選手であるマイケル・アービンのポッドキャストに出演した際、スティーラーズでなければ「K.C.だっただろう」と認めている。
つまり、スミス・シュスターはディビジョンライバルのボルティモア・レイブンズを拒絶する意向だったということだ。特にレイブンズのラン第一のオフェンスの中での自分の役割に確信が持てなかったのがその理由だと見られる。
「サミー・ワトキンスがいて彼らが今年どうなるかや、どういうふうに彼を使ったり、ボールを投げたりといったことが楽しみだな」とスミス・シュスターはレイブンズについてコメントしている。
「ラマー(ジャクソン)は彼のバックスと一緒に、本当にランヘビーのオフェンスをやっている。俺はただ、事実を指摘しているだけ。彼のナンバー1ターゲットはタイトエンドの(マーク)アンドリュースだった。K.C.を見れば、アンディ・リード(HC)が俺に電話をくれて、しょっちゅうのようにロンバルディ・トロフィーの写真を送ってくるんだ。いい話し合いをしたよ。だから、スティーラーズじゃなければK.Cだったはずだ」
もしかしたら、スミス・シュスターはピッツバーグを離れるのは時期尚早だと感じたのかもしれない。クオーターバック(QB)ベン・ロスリスバーガーが新しい契約をまとめ、2021年にスティーラーズに残ることを考えればなおさらだ。スティーラーズは2020年シーズンにプレーオフで1試合しており、スミス・シュスターはチャンスを逃したくなかったようだ。
スティーラーズ帰還を促した要素は何だったのか問われたスミス・シュスターは「雰囲気や環境があって、そこはチームが自分のことを知り、自分の経歴や自分をどう使うかを知っている場所だと分かっている」と答えた。
「戻ってきて、ベンがもう1年いて自分がラストイヤーをプレーすると分かっているんだ。それは“よし、チャンスをつかむぞ。ベンとプレーするんだ”って感じだった」
「ボルティモアもK.C.も素晴らしいチームだ。間違いない。彼らはこれから5年や10年はプレーオフコンテンダーだろうし、そのことを尊敬している。USC(南カリフォルニア大学)で俺のコーチだったティー・マーティンはレイブンズにいて、俺に連絡をくれた。そこから始まったんだ。ラマーも連絡をくれた。HCからも電話がきた。(CBの)マーロン・ハンフリーも連絡してきた。選手たちがメールをくれるようになると、シリアスになってくる。“どうだい? どうしてる? 来いよ、勝とうぜ”って具合だ。皆を尊敬しているし、クールだった。でも、俺についてはホームに残り、忠実であり続けようと思ったのさ。俺の状況といえば新しい攻撃コーディネーターがいて、ベンが戻ってくる。レシーバーコーチのアイク・ヒリアードとの関係も上々だ。それに勝てるものなんてない」
スミス・シュスターは2021年のスティーラーズのチャンスに楽天的なようだ。より額面の低い1年契約で戻ってくるほどに。それが報わるかどうかはシーズンが始まった後に分かるだろう。
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