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QBブリッジウォーターのトレードを急がず、事態を静観するパンサーズ

2021年04月13日(火) 13:18

カロライナ・パンサーズのテディ・ブリッジウォーター【AP Photo/Gerry Broome】

カロライナ・パンサーズが現地12日(月)にクオーターバック(QB)サム・ダーノルドを街に迎え入れた一方、テディ・ブリッジウォーターの状況ははっきりしないままだ。

ヘッドコーチ(HC)のマット・ルールはパンサーズが元先発QBのブリッジウォーターにトレード先を探す許可を与えたことを認めつつも、実際の動きについては急いでいないと話している。

ルールHCは「テディは今もこのチームのメンバーだ」と話し、次のように続けた。

「われわれのオーガナイゼーションが彼の代理人に他の人々と話し合う機会を設けることは文書化されている。したがって、それに任せ、どうなるか見てみることになると思う。私がテディをプロとして、人としてどう考えているかは皆さんご存じだろう。彼はこのリーグのQBとして勝つことができると信じている。彼はボールを前に進め、良い仕事ができるはずだ。どういった状況に向かっていくにしろ、彼は見事な姿勢で歩んでいくだろう。何が起こるかについては率直に言ってこれから数週間で彼とわれわれにとって事態がどうなるかを待つ意向だ」

ポジティブなコメントも、ルールHCがレギュラーシーズンの終わりからQBポジションのアップグレードを求めていた事実を覆い隠しはしない。パンサーズが新たな道を探しているのは明らかだった。ダーノルドのトレードが、そのプランを強調している。

入団会見の中でダーノルドはトレードが起こってからブリッジウォーターとは話をしていないと明かした。

ルールHCはシーズン第1週の先発QBがダーノルドだと明言しなかったが、2022年の2巡目指名権を含むドラフト指名権を3つ失っていることを踏まえれば、元全体3位指名選手が開幕時の先発でなければ驚きだ。ルールHCはまた、今季の全体8位指名権でQBを選択する可能性を否定していない。

パンサーズはダーノルドのトレード以降、ブリッジウォーターが2021年もチームのメンバーであり続ける可能性はあるとしてきた。ベテランQBについてHCはポジティブなコメントをしているものの、実際にそうなる可能性は低いと見られる。

NFLネットワークのイアン・ラポポートは先週、複数のチームがブリッジウォーターのトレードに興味を持っていると報じた。

パンサーズは夏の終盤までブリッジウォーターを手元に置いておく可能性がある。けがなどが発生するケースを見越して、先発のポテンシャルがあるブリッジウォーターの見返りを最大まで引き伸ばすためだ。2016年8月にミネソタ・バイキングスとブリッジウォーターの身に起こったのが、まさにそういったケースだった。負傷したブリッジウォーターに代わる選手として、バイキングスは1巡目指名権と引き換えにサム・ブラッドフォードをチームに迎え入れている。ブリッジウォーターのトレードは新チームとの契約調整によって実現することになりそうだ。

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