FAのDTマッコイに引退の予定なし、「俺はまだハイレベルでプレーできる」
2021年04月14日(水) 17:32けがで2020年シーズンを丸ごと棒に振ったとはいえ、6度のプロボウルに選ばれたディフェンシブタックル(DT)ジェラルド・マッコイに引退の予定はない。
「俺はとにかくこの競技が好きでたまらないんだ。それを今も楽しんでいる」とマッコイは『Tampa Bay Times(タンパベイ・タイムズ)』のリック・ストラウドとの電話インタビューで現地12日(月)に語った。「俺は競争が大好きなんだ。昨シーズンの自分のマインドセットは分かっているし、けがとかNFLでいうところの“年齢”ってやつのためにそんな形で終わりたくはない。俺はまだチームの財産になり得る。それが控えとしてだろうと先発だろうとロッカールーム内だろうと、何でも変わらない。トレーニングキャンプでは若い連中の指導者になれる」
「俺にはこの競技に与えられるものがまだまだあるんだ。たとえ短期間だったとしてもな」
チーム屈指のプレーメーカーとしてタンパベイ・バッカニアーズで9年を過ごした中で、マッコイはインテリアディフェンシブラインのポジションで54.5回のサックを生み出した。2019年にカロライナ・パンサーズでプレーした後、昨シーズンはディフェンシブラインの再建を目指すダラス・カウボーイズと契約。しかし、トレーニングキャンプでパッドを付けた初日に大腿(だいたい)四頭筋を断裂し、シーズン終了となってしまった。
オールプロに選ばれた2013年を含む10シーズンを胸に、彼は成功裏に引退することもできたはずだ。33歳という年齢を考えれば、つらいリハビリに取り組む価値を見いだせなくても仕方ない。しかし、元1巡目指名のマッコイは、自分の子どもたちに不屈の精神というものをその目で見てほしかったのだという。
「うちの双子は俺がプレーしないことをまだ理解できないんだ。俺がプレーグラウンドでけがしたって教えたからだ」とマッコイは言う。「俺は松葉づえをつき、固定具を付けていた。それを見て、“ああ、パパは大丈夫なんだ”って彼らは言っていた。そして、開幕してカウボーイズの試合を見て、“パパ、どうしてまだおうちにいるの? 試合に行かないの?”って聞くんだよ。家族は一度だって俺が何かに屈するのを見たことがないし、俺もこんなことで屈する姿を見せるつもりはない」
「俺の家族には、四方の壁の外じゃなく、その中で不屈の精神ってのがどんなものなのかを知ってほしいんだ」
マッコイのエージェントを務めるベン・ドグラは、数チームからマッコイのリハビリ状況について問い合わせがあったとストラウドに語った。だが、真剣なオファーについては2021年のNFLドラフトが終わり、クラブが残りのロースターを埋め始めるまで待たなければならないだろうと予想している。
「自分が負傷したことは分かっている。今のところチームから関心を持たれていないのは、そのけがのためだと信じている」とマッコイは述べた。「俺は1年もプレーしていないし、33歳だ。けど、まだハイレベルでプレーできると自分で言うからには、それができると分かっている」
「たった1つのチームでいい。そしたらそれを実現させてみせる。別にやけになっているわけじゃない。たった1つのチームが俺を選んでくれたら、彼らは期待以上のものを得るはずだ。その準備はできている。俺はやる気だぜ。チームに“ジェラルド、任せたよ”と言われればいつでもやれる準備はできている」
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