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ドルフィンズの全体6位指名権に複数のチームが関心

2021年04月20日(火) 11:22


マイアミ・ドルフィンズ【NFL】

マイアミ・ドルフィンズのドラフト前の活動はまだ終わっていない。

今月末に始まるドラフトを前に1巡目指名権が関与するトレードを2件行ったドルフィンズが、全体6位へのトレードアップを求めるチームから連絡を受けていると『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが報じた。ドルフィンズはこういった動きに応じることを検討しているとラポポートはつけ加えている。

今年のドラフトについては、すでにエキサイティングで例を見ない指名順の交換が1巡目の上位で行われてきた。2年前にタックル(T)レアミー・タンシルのトレードによってヒューストン・テキサンズの2021年1巡目指名権を入手したドルフィンズは、テキサンズの苦戦によって全体3位で指名できる位置にいた。先月になってドルフィンズは3件の1巡目指名権と引き換えに全体3位指名権をサンフランシスコ・49ersに移譲。49ersの最上位の指名権は全体12位だった。

その後まもなく、ドルフィンズはフィラデルフィア・イーグルスとトレードを実施。イーグルスは2021年最初の指名順を12位へ下げつつ来年の1巡目指名権を獲得し、ドルフィンズの最上位の指名権は全体6位に浮上した。ドルフィンズジェネラルマネジャー(GM)のクリス・グリアは、適切なオファーがあればチームの位置をさらに活用することもいとわないようだ。

ドルフィンズが全体3位を退いたことから見てとれるのは、クオーターバック(QB)トゥア・タゴヴァイロアへのコミットメントだ。チームは実質的にQB獲得争いから身を引き、2021年をタゴヴァイロアのシーズンと定めたようだ。QB人気が上がり続ける中、上位指名権の要望も強まっている。

ドルフィンズから全体3位指名権を獲得するために、49ersは複数の1巡目指名権を代償にした。4月29日(木)までのトレードアップには、それに引けを取らないくらいのものが必要になりそうだ。どうしても上位指名権を必要としている者ならば、その動きを実現させるかもしれない。

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