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WRがいないとの見方は“侮辱”だとレイブンズGMデコスタ

2021年04月20日(火) 12:35


ボルティモア・レイブンズのマーキス・ブラウン【AP Photo/Terrance Williams】

ボルティモア・レイブンズはフリーエージェント(FA)のワイドレシーバー(WR)を探していたチームであり、2021年NFLドラフトでワイドアウトを選択することが議論されてきたチームでもある。

オフシーズンにWRに関心を寄せてきたにもかかわらず、レイブンズのジェネラルマネジャーであるエリック・デコスタはすでに若手の才能がいることを指摘しつつ、チームがWR勢のアップグレードを必要としているとの見方に反論した。

「われわれのWRたちやドラフトなどに満足していない一部のファンがいることは把握している」と現地19日(月)に話したデコスタはさらにこう続けている。

「しかし、全体として、われわれの記録やどのように試合に勝ち、どうプレーするかを見て、私はチームに誇りを持っている。コーチ(ジョン・ハーボー)が誇りを持っていることも承知している。ジョー(選手人事責任者のホルティズ)が誇りに思っていることも知っている。だから、われわれには何人かの本当に優れた若手レシーバーたちがいる。われわれにレシーバーがいないなどという話は、彼らにとっては侮辱だ。ひどい侮辱だ。率直に言って、私も侮辱的に感じている。われわれには、自分たちに何ができるかを示したがっている選手たちがいる。われわれは自分たちのチームを愛している。ロースターを愛している。われわれにはそういったことを非常に気にかける、多くのとても優れた若手フットボール選手たちがいる。だが、ここにはここ数年も良いレシーバーたちがいて、われわれのために多くのビッグゲームで勝ってくれたと思う。私はそれを知っている。ラマー(QBジャクソン)はレシーバーたちが気に入っているし、コーチたちもレシーバーを気に入っているとはずだ。チームメイトやこのチームにいる面々も、レシーバーたちを気に入っているだろう。それが疑問に対する私の答えだ」

2019年にレイブンズのフロントオフィスに就任してから、デコスタは2019年の1巡目指名選手であるマーキス・ブラウンを初めとする4名のWRたちを選択してきた。

このオフシーズンにレイブンズはFAのジュジュ・スミス・シュスター獲得を試みたものの、スミス・シュスターはピッツバーグ・スティーラーズへ合流。さらに、デコスタはサミー・ワトキンスとも契約を交わしている。「侮辱」と表現したデコスタだが、そこに示唆されるのはこのグループがアップグレードを必要としている可能性だ。

現在、レイブンズのレシーバー勢に名を連ねるのはブラウン、ワトキンス、マイルズ・ボイキン、デビン・ダバーネイで、ジャクソンの主力ターゲットとしての役割を担ってきたのはタイトエンド(TE)マーク・アンドリュースだった。

ジャクソン率いるランファーストの攻撃陣には、フィールドを自在に駆けるトップパスキャッチャーが欠けている。ブラウンは堅実なディープスレットながらも、レイブンズオフェンス陣において大きな役割を果たしてきたわけではなかった。ドラフトで全体27位の指名権を持つレイブンズには、ディフェンスラインの強化を含めてさまざまな道が存在する。デコスタは声高にワイドアウトたちを擁護しているものの、ドラフトの早い段階でまたWRを選択する可能性も否定できないだろう。

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