OTシュワーツとフィッシャーを「受け入れる余地はある」とチーフスHCリード
2021年04月20日(火) 13:08カンザスシティ・チーフスはこのオフシーズンはじめに先発オフェンシブタックル(OT)のミッチェル・シュワーツとエリック・フィッシャーをリリースした。それでもヘッドコーチ(HC)のアンディ・リードは、2人の復帰を完全には否定していない。
現地19日(月)にリードHCは記者たちに対して、負傷中のOTをカットすることはキャップスペースを確保するために必要なことだったと述べている。
「残念ながらシュワーツとフィッシャーに関しては、こういうキャップの問題は避けられない。(ジェネラルマネジャーの)ブレット・ヴィーチをはじめとするスタッフは、われわれがフットボールチームとしてリーグのトップで活躍できるよう、尽力してくれた。それでもやらなければならないことがあったというわけだ」
「そんな中で彼らはチーフスとして活躍し、チャンピオンとして去っていったことが何よりも素晴らしい。彼らはこれからもそのことを誇り、カンザスシティも彼らを称え続ける。それに、この先どうなるか分からないだろう。ここはチームで作られた小さな共同体だ。何があってもおかしくない。巡り巡って自分に返ってくることもある。いずれは戻ってこないとは限らないが、われわれには常に受け入れる余地があるということさ。彼らはここで立派な仕事をしてくれた」
2020年シーズンの出場が6試合にとどまったシュワーツは、このオフシーズンに背中の手術を受けた。一部では引退を考えていると報じられているが、シュワーツは自身のソーシャルメディアを通じてリハビリを続けていると伝えている。引退しないのであれば、リーグ屈指のライトタックル(RT)として知られるシュワーツがオフシーズン終盤に加入することは、どのチームにも歓迎されるだろう。
一方のフィッシャーは昨季のAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップ戦でアキレス腱を負傷。ベテランの彼はシーズン中盤まで復帰できそうにない。
どちらかのタックル(T)ポジションを埋める候補としてリードHCはTルーカス・ニアングの名を挙げている。テキサスクリスチャン大学出身のニアングは昨年のドラフト3巡目で指名され入団したが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックを受けてルーキーシーズンをオプトアウトした。チースフはシーズン開幕とともに、先発の座を勝ち取るチャンスをこの若手選手に与えるだろう。
チースフに新たに加わったオフェンシブガード(OG)のカイル・ロングも有力候補と言える。キャリアの大半はガード(G)を務めてきたものの、一時的に引退するまでの間、シカゴ・ベアーズではRTとしてプレーしていた。リードHCの口ぶりからすると、ロングがTのポジションに転換する可能性もあるようだ。チーフスのロースターにはOGのマイク・ラマースもいる。
リードHCは『The Athletic(ジ・アスレチック)』のネイト・テイラーに「このポジションは大丈夫だと思うが、ブレットは常に目を光らせている。われわれは常により良い選択肢を探している」と話した。
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