元プロボウラーのTEリードがNFL引退へ
2021年04月20日(火) 22:102020年にカムバックを果たし、数々の負傷と闘った元プロボウラーのタイトエンド(TE)ジョーダン・リードが悔いなくNFLから去ろうとしている。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは現地20日(火)朝、情報筋の話としてリードが引退すると報道。
2013年にワシントン・フットボール・チームからドラフト3巡目指名を受けてNFLキャリアをスタートさせたリードは現代のタイトエンドにとって理想的な運動能力を持っていた。身長188cm、体重107kgのリードはレッドゾーンでディフェンスバックを封じ込めたり、スペースでラインバッカーを出し抜いたりすることで力を発揮し、パスキャッチ力にも優れた選手だった。
パスゲームにおけるリードの能力はワシントンで彼のキャリアの軌跡を無限のものにし、2015年には952ヤードを稼ぎ、11タッチダウンをマークしたほか、2016年にはプロボウルに選出されるなど高い評価を得た。
しかしながら、リードのキャリアについて回ったのがケガだ。最も顕著だったのは脳しんとうによって最高プレーヤーの仲間入りとなる機会を逃してしまったことだろう。
フロリダ大学時代に何度も頭部を負傷したリードはルーキーシーズンでまたしても脳しんとうで離脱を余儀なくされ、この問題により、8年間のキャリアを通してシーズン全16試合にフル出場することはついぞなかった。他にも、ハムストリングや足指のケガなど、運動能力の高いリードを悩ます負傷に何度も見舞われている。それでも、最も影響をきたしたのは脳しんとうだ。
2019年はプレシーズンに脳しんとうを発症してレギュラーシーズンは全試合欠場。多くの人がこれで彼のキャリアは終わるだろうと考えていた。
それでも、リードは昨シーズンにサンフランシスコ・49ersと契約してフィールド復帰を果たし、10試合に出場してレシーブ26回、231ヤードを記録、健康であれば今でも活躍できることを証明してみせた。
ワシントンで過ごした6シーズンには65試合でプレー、329回のレシーブで3,371ヤードを獲得、24タッチダウンをマークしている。この間、31試合を欠場したにもかかわらず、リードはクラブ史上10位となるレシーブ数とタッチダウン数、ヤード数では13位の記録を残した。ワシントン時代に446回にわたってターゲットになったことはフランチャイズの歴史の中で6番目に多い。
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