じゃんけんで候補生たちの戦う力を見たイーグルスHCシリアニ
2021年04月23日(金) 15:50初めてヘッドコーチ(HC)の役職についたフィラデルフィア・イーグルスのニック・シリアニは、ドラフト候補生たちの力を測るためにトラッシュトークとじゃんけんを用いたことを明かした。これを受け、『Twitter(ツイッター)』には“荒らし”が出没している。
だが、彼らは巣穴に引っ込むべきだろう。じゃんけんは単なる愚行ではない。戦略と決断力を見るのに最良の方法なのだ。
記者会見にてシリアニは「どれだけコンペティティブが見せてくれ。私はコンペティティブだ。私は彼らにトラッシュトークをしよう。君たちは私にトラッシュトークを返せたかな?」と話している。
#Eagles HC Nick Sirianni says he played rock-paper-scissors and trash talked with draft prospects to gauge their competitiveness.
"When you compete with someone that's competitive, they're gonna go at you no matter what game you're playing."pic.twitter.com/iMUIny1X0o
— NFL Update (@MySportsUpdate) April 21, 2021
「イーグルスのニック・シリアニHCがドラフト候補生の競争力を測るためにじゃんけんとトラッシュトークを使ったと語った」
「“コンペティティブな者と戦えば、それがどんなゲームであっても彼らは攻めてくる”」
簡単に言えば、唐突なじゃんけんのプレッシャーにうまく対処できる候補生が、シリアニが中心に据えて構築していきたいと思う選手なのだろう。
将来の要となる選手を獲得するために、シリアニには豊富な機会がある。イーグルスは2021年にどのチームよりも多い指名権(11)を持っており、最も高いのが全体12位となっている。笑う者もいるだろう。しかし、シリアニには戦略がある。
今の国の状況を考えれば、この戦略はカギとなる。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によってフェイス・トゥ・フェイス(対面)で過ごす時間は『FaceTime(フェイスタイム)』で対話する時間に変わった。スカウトたちが練習を見学し、選手たちの取り組み方や戦い方を観察する機会もない。
シリアニのじゃんけんテストは、実際にはスカウトで抜けていた部分を満たすためのささやかながらも優れた方法だった。結局のところ、あらゆるチームがドラフト候補生に、プロの世界に飛び込む前に想像できるかぎりのすべての評価を通過することを望むのだ。
じゃんけんの戦い方を見ることに、何の問題があるだろうか?
「それをやるためにはさまざまな方法がある。たくさんの方法があるようだが、われわれのコーチたちはその部分でととてもクリエイティブだ。彼らはどう戦うのかを見る上で素晴らしい仕事をした。誰もが・・・少しずつ違うのだ」とシリアニは語った。
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