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ペイトリオッツがトップ10へのトレードアップを模索、狙いはQBフィールズか

2021年04月27日(火) 10:09

【NFL】

今週、NFLチームのジェネラルマネジャー(GM)らは電話回線をパンクさせる勢いでドラフトでのトレードアップやトレードダウンの機会を探っている。今週の現地29日(木)[日本時間30日(金)]に、ついにドラフト1巡目がクリーブランドで開幕する。

各クラブはすでにトップ10のチームに連絡を取り、彼らのターゲットが獲得可能な範囲にまで下がってきたときに求めるポジションが入手可能かを探っている。現在のスイートスポットはデトロイト・ライオンズが占める全体7位。ライオンズはトレードダウンして再建に向けた資産を手に入れるという選択に対してオープンな姿勢を取っている模様だ。

全体8位のカロライナ・パンサーズ、同9位のデンバー・ブロンコスの双方がクオーターバック(QB)かオフェンシブラインマン(OL)を指名すると見られている。このいずれかのポジションを狙っているチームがいるならば、全体7位にトレードアップする必要があるかもしれない。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが情報筋の話を元に“Good Morning Football(グッドモーニング・フットボール)”で現地26日(月)に報じたところによれば、トップ10へのジャンプアップを狙っているチームの一つにニューイングランド・ペイトリオッツがいるという。

ペリセロによれば、ペイトリオッツから連絡を受けたチームらは、ペイトリオッツの狙いは指名順が下がった場合にオハイオ州立大学のジャスティン・フィールズを獲得することだと考えているという。

NFLネットワークのイアン・ラポポートはサンフランシスコ・49ersが全体3位で指名する選手の候補をマック・ジョーンズとトレイ・ランスに絞ったと伝えており、フィールズがその他のチームの狙える範囲にスライドしてくる可能性はある。

QBキャム・ニュートンと1年契約を結んでいるペイトリオッツは、長期的なQBポジションのソリューションを今も探し続けている。ペイトリオッツはこれまでのドラフトで常に、QB獲得に向けてトレードアップする可能性があるチームだとうわさされてきた。

全体15位からのトレードアップには多くの代償が必要だと見られ、ペリセロは2巡目指名権が対価になると推測しているが、誰もが知っての通り、フランチャイズQBという金脈を掘り当てられるならどんな代償も高すぎるということはない。

トップ3で3人のQBが指名されると予測される中、どのQBがそれ以降に下がってくるかで各チームの動きは変わってくるだろう。

また、ペリセロは全体6位から全体12位にトレードダウンしたフィラデルフィア・イーグルスがトップ10以内に戻る可能性を指摘している。狙っている選手の指名順が落ち始めながらもまだ手が届かないという状況が発生した場合に備え、トレードを行うのに“何が必要かを見るためだけ”にトレードの選択肢をチェックするのがイーグルスGM(ジェネラルマネジャー)のハウィー・ローズマンの仕事のやり方だとペリセロは述べた。

さらに、優秀なオフェンシブタックル(OT)が残っていた場合に全体14位のミネソタ・バイキングスがジャンプアップを試みる可能性もあるという。バイキングスはOTの長期的なソリューションを求めており、ペネイ・スウェルやラショーン・スレーターがスライドした場合はリック・スピールマンGMがトレードアップに資金を投じるかもしれない。

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