ニュース

ドルフィンズGフラワーズがトレードでワシントンに帰還

2021年04月28日(水) 08:50

エレック・フラワーズ【AP Photo/Jack Dempsey, File】

ガード(G)エレック・フラワーズがその忙しいNFLキャリアで初めて安定性を手に入れた地へ向かう。

マイアミ・ドルフィンズがワシントン・フットボール・チームとのトレードに合意し、フラワーズと引き換えにドラフト後半の指名権を得ると『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが伝えた。このトレードによってワシントンが全体258位、ドルフィンズが全体244位の指名権を手にしている。

フラワーズはワシントン時代にタックルからガードへ転身し、ブロックの信頼性で頼れる選手へと成長した。フラワーズはキャリアを良い方向に導いたスタッフと合流できる今回の動きを歓迎しているようだ。

「とてもワクワクしているし、早く戻りたい。あそこのOラインルームが大好きで、ジョン・マツコ(OL)コーチとはもういい関係を築いている。俺にとって最高の動きだ」とフラワーズは記者に語った。

2015年のドラフト1巡目でニューヨーク・ジャイアンツから指名を受けたフラワーズは、チームを代表するタックルになるという期待に応えることができなかった。レフトタックル(LT)として大いに苦戦し、相手ラッシャーに競り負けてきた。ネイト・ソルダーがチームに加わったことで2018年にライトタックル(RT)へ移ったフラワーズだが、そこでも振るわずポジションをチャド・ウィーラーに奪われている。

ジャイアンツが5年目オプションを拒否したため、フラワーズの運命はすでに見えており、2018年10月に正式にリリースされた。

そこからNFL内での旅が始まり、ジャクソンビル・ジャガーズではLTとして2018年シーズン末までプレー。その後に加入したワシントンのチームスタッフによって、元全体9位指名選手のフラワーズは優秀なガードとしてのポテンシャルを見いだされる。2019年はすべての試合に先発し、2020年にドルフィンズとの3年3,000万ドル(約32億6,000万円)の契約を獲得するに至った。

今もなくなったわけではないその契約が、なぜワシントンが先発Gを後半の指名順交換だけで入手できたのかを説明している。1,000万ドル(約10億9,000万円)というフラワーズの2021年のキャップヒットは2022年に1,100万ドル(約12億円)に上昇。ワシントンなら対応可能な額だ。一方のドルフィンズはドラフトを前に多くのキャップスペースを開けるべく動いている。

フラワーズは元OLコーチと再会し、自身の離脱によって空いたLGポジションに入ったウェス・シュワイツァー(そして、シュワイツァーの穴を埋めたブランドン・シャーフ)との間でチームにGポジションの選択肢を与えるだろう。

【A】