ニュース

全体10位でトップの守備選手が獲得可能だとカウボーイズオーナーのジョーンズ

2021年04月28日(水) 09:48

ダラス・カウボーイズのオーナー、ジェリー・ジョーンズ【AP Photo/LM Otero】

ダラス・カウボーイズは来る木曜日に守備陣の補強を果たすのに絶好の位置にいる。

カウボーイズの指名順である全体10位までに9名の攻撃選手が指名されると見られており、カウボーイズオーナーのジェリー・ジョーンズは最も優れたディフェンダーがカウボーイズの順番まで残ると考えている。

『The Dallas Morning News(ダラス・モーニング・ニュース)』のマイケル・ゲールケンによれば、ジョーンズオーナーは「トップの守備選手を獲得する良いチャンスだ。トップ、トップの一人が10位にいるだろう」と語ったという。

トレバー・ローレンス、ザック・ウィルソン、ジャスティン・フィールズ、トレイ・ランス、マック・ジョーンズの5名のクオーターバック(QB)たちが上位9位で指名される可能性があり、3人のワイドレシーバー(WR)たち、すなわちジャマール・チェイスやジェイレン・ワドル、デボンタ・スミスも早い段階でリストから消えるだろう。ペネイ・スウェルやラショーン・スレーターらのオフェンシブタックル(OT)のトップ選手も同様だ。また、タイトエンド(TE)カイル・ピッツは早ければ全体4位で指名される可能性がある。

どの組み合わせで指名が進もうと、最初に守備選手を指名するのはカウボーイズになりそうだ。

カウボーイズはNFLで最も低迷している守備陣の一つをアップグレードする必要に強くかられている。セカンダリーの加勢が大きなカギであり、カウボーイズはドラフトで最も強いコーナーバック(CB)の指名に落ち着くかもしれない。モックドラフトではアラバマ大学のパトリック・サーテイン二世が人気だ。サウスカロライナ大学のジェイシー・ホーンも選択肢となる。

しかし、ダラスの首脳陣にとって非常に好ましいものが落ち始めたら? ジョーンズは方針転換をためらわないだろう。

『The Athletic(ジ・アスレチック)』のジョン・マチョタはジョーンズが「必要性にとらわれすぎてはいけない。10位指名権がエキサイティングなのは、何か型破りなことをするチャンスがある点だ」と話したと伝えている。

ジョーンズは昨年にシーディー・ラムを指名することで、自分たちの順番が来たときに獲得可能な最高の選手を指名することにカウボーイズがやぶさかではないことを証明した。

ドラフトを前に話題になってきたのは、ジョーンズがピッツを気に入っているという点だ。QBを除く選手の中ではピッツが今年のドラフトのトップ選手だとする見方もある。先日にはピッツがカウボーイズでプレーするという想像に“シュガープラムの夢”が見えると語っていたジョーンズだが、今回はピッツに夢中になっているというのは“正しくない”とし、ピッツ獲得のためのトレードアップに「法外な対価を投じる気はない」と話している。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートも、カウボーイズがピッツのためにトレードアップすることはないだろうと先週に報じていた。もちろん、ピッツが全体10位まで残っていればジョーンズによって獲得されるだろう。しかし、それが実現する可能性は“ゼロ”と“ほぼなし”の中間といったところだ。

最も可能性が高い筋書きとしては、ピッツはカウボーイズの順番までに指名され、ダラスは全体10位で自分たちが必要としているトップディフェンダーを獲得するというものになるだろう。必要性と全体10位の価値が理想的に交わるところかもしれない。

【A】