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ドラフトに意見するのは当然のこととカーディナルスQBマレー

2021年04月28日(水) 12:08

アリゾナ・カーディナルスのカイラー・マレー【AP Photo/Ashley Landis】

クオーターバック(QB)カイラー・マレーはアリゾナ・カーディナルスの基盤となる存在だ。その意味で、マレーの意見はさまざまな話題にかかわってくる――ドラフトを含めて。

現地27日(火)に『NFL Network(NFLネットワーク)』の“Good Morning Football(グッドモーニング・フットボール)”に出演したマレーは、選手の指名に何らかのインプットがあるのか、そして、ジェネラルマネジャー(GM)スティーブ・カイムがマレーの意見を考慮するのかを問われ、次のように応じている。

「俺には影響力があると思っている。そうじゃない理由が見当たらない。誰かをQBにしたら、そいつを信じて、何年ものあいだそのQBがフランチャイズの顔になってほしいと願うものだ。その人物には影響力があるべきだと俺は思う。すべてが正確に、QBの周りで築かれていく。俺はスティーブやクリフ(キングスベリーHC)とそういう関係にあると思う。木曜日に俺たちが何をするのかにワクワクしてるぜ」

マレーはワイドレシーバー(WR)と同じくらい、守備選手の獲得も進言することになりそうだと指摘。カーディナルスは全体16位指名権を保有している。コーナーバック(CB)やディフェンシブライン(DL)の強化を必要としているカーディナルスは、木曜日のドラフトで守備陣のアップグレードを図っている。

3年目のマレーの反応は、ディビジョンメイトであるシアトル・シーホークスQBのラッセル・ウィルソンと足並みがそろっている。ウィルソンはシグナルコーラーがチームにどれほどの影響が持つべきかについて、このオフシーズンに幅広い意見を展開してきた。

昨年のドラフトではマレーがオクラホマ大学時代のチームメイトであるWRシーディー・ラムの獲得を公に推していたことは注記すべきだろう。チームが選んだのはLBアイザイア・シモンズだった。

マレーは浮き沈みのあるシーズンを過ごした。シーズンの序盤はMVP候補に名前が挙がっていたものの、負傷の影響を受けている。2021年シーズンを迎えるにあたり、カーディナルスはディフェンシブエンド(DE)J.J.ワットやワイドレシーバー(WR)A.J.グリーンらのベテラン選手を加えている。3年目にマレーがどれだけ成長できるかが、チームの計画のカギになるだろう。

カイムが特定の選手らや話題についてのマレーの意見を評価しているのは、フランチャイズの運営法として健全だ。だからと言ってGMがマレーにオペレーションの方向性を任せているというわけではない。そうではなく、たとえ時にマネジメントが別の方向へ進むことになったとしても、チームの最も重要な選手の声や意見は尊重され、耳を傾けられるべきだということだ。

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