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WRジョーンズのトレードについて「問い合わせには応じねば」とファルコンズGM

2021年04月28日(水) 13:39

アトランタ・ファルコンズのフリオ・ジョーンズ【AP Photo/Brandon Wade】

現地26日(月)、アトランタ・ファルコンズがスターレシーバーのフリオ・ジョーンズをトレードする可能性をあらゆるNFLの報道機関が報じた。リーグでも最高の選手の一人がチームを移る可能性は、たちまちファンを熱狂させている。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートはファルコンズがジョーズのトレードについての問い合わせを受けたと報じている。いかなるトレードであれ、それが実現するとすれば、キャップが厳しい状況にあるファルコンズがデッドキャップを今後2シーズンに広げることができる6月1日以降のことになるだろう。

ファルコンズの新ジェネラルマネジャー(GM)であるテリー・フォンテノーは『FOX 5(フォックス5)』のジャスティン・フェルダーから直接的にトレードの報道について尋ねられた際、それを否定しようとも、抑えようともしなかった。フォンテノーはそうする代わりにファルコンズのサラリーキャップ状況について率直に語り、チーム史上最高の選手との別離も含め、すべてのモードを検討する必要があると述べている。

「一つの組織の中で正しくやっているなら、だれかが選手について問い合わせてきたら耳を傾ける必要がある」と言うフォンテノーはこう続けた。

「特に、われわれは厳しいキャップ状況に置かれている。まさにそういった環境だ。われわれにとっては驚きではない。われわれは自分たちのいる状況を知っている。うちの運営陣はこれまでのところ素晴らしい仕事をして、キャプに対処できるポジションにわれわれをつけている。それでも、まだやることがある。だからこそ、チームがいずれかの選手について問い合わせを受ければ、われわれはそれに耳を傾け、検討し、何が組織にとってベストかを決め、すべてに冷静に対処しなければならない。明らかにその特定の選手をわれわれは高く評価している。彼は特別で、ここでやってきたこと、これからもやり続けることは特別だ。しかし、どのプレーヤーについてもチームにとって正しいかどうかを検討する必要がある。なぜなら、われわれはこの組織にとって最良のことをやらなければならないからだ」

『Over The Cap(オーバー・ザ・キャップ)』によれば、ファルコンズは現時点でも新人と契約をするために必要なスペースを確保できていない。さらなる動きが必要な状況だ。

6月1日以降のトレードによって、ファルコンズには1,530万ドル分の2021年のキャップスペースが生じ、それを超えるデッドマネーが2022年に発生する。6月1日より前のトレードはファルコンズのキャップ状況を緩和しないため、実現することはないが、合意については今週にもとれる可能性がある。

いずれトレードをする必要があるファルコンズとしては、おそらくその引き換えとして2022年のドラフト指名権を考えているだろう。2021年ドラフトに向けた評価では新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響から一部のGMの意見が揺れていることを踏まえれば、ファルコンズにとってはその方が好ましいかもしれない。

32歳のジョーンズは2020年に9試合にしか出場してない。これは2013年以来で最も少ない数字だ。トレードするチームにとっては、これが一時的なものなのか、それとも衰退の始まりを示すものなのかが問題になる。

ともあれ、ジョーンズのトレードに対するフォンテノーGMの姿勢に、ファンの心は燃えるばかりだ。

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