2021年ドラフト1巡目では例年よりトレードが少ない可能性
2021年04月28日(水) 14:49
誰かの希望を打ち砕くわけではないが、今週の現地木曜日にはあまり多くのトレードは見られないだろう。
ドラフトまで2日の時点で、例年ほどトレードの動きが起きていないと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが伝えている。そこにはそれなりの理由がある。今季のドラフトはそれほどエリートレベルの才能が豊富ではないかもしれない。
ラポポートは現地27日(火)の『NFL Total Access(NFLトータル・アクセス)で「どのQBがトップ10で獲得可能か次第で、誰が指名される可能性があるかや、そのQBがどこで指名されるかに基いて、少なくともトップ10でQBを指名するためにトレードアップするかどうかの真剣な議論はあると思う。それ以外は、それほどトレードの話は聞いていない」と述べた。
「そして、その理由はある程度――言ってみれば全体7位か8位くらい――の後はエリートや最高クラスの選手がいないからかもしれない。したがって、チームが気にしているのはトップ10から14位、15位、16位、17位あたりにトレードダウンすることで、順位に見合うほどの選手がいない可能性が心配されている。チームが懸念しているのはその部分だと思う。それは16位? 17位? 各チームにとってそれは異なる」
少なくとも人事部門の幹部の一人が、公なコメントでドラフト1巡目の半ばで才能の半分は消えるとの感触を示している。カロライナ・パンサーズのジェネラルマネジャーであるスコット・フィッタラーは先週、16名の候補生を1巡目でランク付けたと明かしており、トレードダウンの可能性に関心は持っているものの、この16名を逃すほど下がりたくはないと語った。
一方で、フランチャイズQBを獲得できると考えるチームがあるなら、トレードアップの可能性もある。それが現実のものとなるかは、上位のチームが驚きの動きに出たり、優秀な選手が指名されないで残ったりという状況が発生するかどうかによる。
その他は、2011年以来に1巡目で起こってきたトレードの平均5.2回を下回る静かさになりそうだ。
「いずれのチームにしろ、トレードダウンに向けた意欲が見られるかは分からない」とラポポートは言う。
「木曜日の夜には多くのアクションがあるだろう。ただ、クレイジーになったり、大きなトレードになったりするかは分からない。なぜなら、それほど大きく下がりたくないという感覚があるからだ」
実際に動きがあるかどうかはさておき、ドラフト初日の夜にはクリーブランドから目が離せない
【A】