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40歳までプレーすることを目標とする49ersのLTトレント・ウィリアムズ

2025年06月16日(月) 12:51

サンフランシスコ・49ersのトレント・ウィリアムズ【NFL】

落胆の2024年シーズンを送ったサンフランシスコ・49ersは、ボールの両サイドで大幅な変更を行った上で来たるシーズンを迎えようとしている。

しかし、その中でも変わらぬ選手として戻ってくる1人が、レフトタックル(LT)トレント・ウィリアムズだ。36歳のウィリアムズは今週、すべてが計画通りに進むとすれば、希少な記録に到達するまで、輝かしいNFLキャリアを終わらせる予定はないと述べている。

ウィリアムズは先週の10日(火)に「40歳までプレーしたい。そのスペシャルなグループになりたいんだ。でも、それが俺の手持ちのカードにならないなら、それはそれまで。だけど、身体的にできることはすべてやるつもりだ。今もそうしている通り、集中し続ける。たぶん、ここでOTA(チーム合同練習)に参加しているのとか、そもそもオフシーズンプログラムに来ているのも、10年ぶりかな」と、『NBC Sports Bay Area(NBCスポーツ・ベイ・エリア)』にコメントした。

「できるだけ長くプレーして、いいフットボールができるように、できることはすべてやるつもりで、こういうこともそれに含まれる。それが自分の道じゃなくなれば、そうと分かるだろう。でも、41歳までプレーできるかもしれないだろ? 誰にも分からない。とにかく、それが俺の目標。まだ力が残っているうちは、引退するつもりはない」

ウィリアムズは14年のシーズンを通じて、上質なワインのように熟成されてきた。30歳の後半に入っても、リーグトップのオフェンシブラインマンらしいパフォーマンスを発揮している。

2010年からこのリーグでプレーしているウィリアムズは、3年目から11シーズン連続でプロボウルに選出され、それが止まったのは長引く足首の負傷によって7試合の欠場を強いられた2024年シーズンでのことだった。30歳を過ぎた後である2021年から2023年には、3年連続でオールプロのファーストチームに選ばれている。

シーズン第11週を終えてからはプレーしていなかったものの、昨年のウィリアムズも、フィールドに登場しているときには実績を上げている。『PFF』のグレードは85.6をマークし、タックルの中では6位であり、サックは1回しか許さなかった。

このポジションのトップに長く君臨してきた安定性を考えれば、40歳までプレー可能だと本人が考えるのも納得だ。

そのポイントまでプレーできるのか、それとも希望よりも早いリタイアを強いられるのかは、ウィリアムズ本人にも分からない。そして、それを考える必要性が出てくるまでは、可能性についてあれこれ考えて時間を無駄にする気もない。現在の契約では2026年シーズン末まで49ersに所属することになるウィリアムズは、契約について思い悩むことなく、“すべてをその年ごとにやっていく”と言う。

「終わりのことに目を向けていたら、自分にもチームメイトにも害になると思う。俺は報酬をもらっているし、みんなは俺が今ここにいることを頼りにしている。俺たちにはチームとしての目標と大志がある。そういうことに頭を使っても、俺たちが行きたい場所にたどり着くための役には立たない」

「だから、起きるべきときには起きるという考えだ。いつか、そのときだと分かるんだろう。そうなったら、俺は自分の責任を果たして、彼らが必要な対処をできるよう、十分に早い段階で知らせる」

その日が来れば、49ersはこの競技で最も優れたオフェンシブラインマンであり、過去5シーズンにわたってオフェンス陣のキャプテンを務めた選手の後釜を探さなければならない。

だが今のところは、37歳になるシーズンが3カ月後に開幕しようとしている。ウィリアムズにはまだ、減速の兆しすら見せていない。

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