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QBのドラフトなしだったブロンコス、練習はロックとブリッジウォーターが分担へ

2021年05月03日(月) 18:10


デンバー・ブロンコスのドリュー・ロック【AP Photo/David Becker】

2021年NFLドラフトは全7巡にわたる指名が行われ、デンバー・ブロンコスは合計10回のセレクションに臨んだが、クオーターバック(QB)は1人も指名せず、トレードもしなかった。

全体9位の指名権を有していたブロンコスはコーナーバック(CB)パトリック・サーテイン二世を指名してリーグで最も層に厚みのあるコーナーバック陣を強化しており、その時点で指名可能だったジャスティン・フィールズやマック・ジョーンズのクオーターバックをピックすることはなかった。

そのため、ブロンコスではドリュー・ロックとテディ・ブリッジウォーターが先発の座を争うことになるわけだが、ヘッドコーチ(HC)ビック・ファンジオによれば、今後、レップスを分担していく考えだという。

『9News』のマイク・クリスが報じたところによると、ファンジオHCはファーストチームのレップスを受けるのは誰か、あるいはその大半を任されるのは誰かと聞かれ、「いずれ対処することになるだろう。まだじっくりと考えたわけではなく、解決したわけでもない。ただ、結局のところ、もしかすると最終的にということにはならないかもしれないが、OTAやトレーニングキャンプの期間中は半々になるといったところだろう」と答えたとのこと。

2019年シーズンはジョー・フラッコのバックアップを務め、ベテランQBのフラッコが負傷した際に出番を与えられたロックは先発QBとして1年を終えたばかりで、何かと期待されていたものの、わずか13試合でリーグワーストとなる15回のインターセプトを喫してしまい、疑問符が残っている。一方、ブリッジウォーターは先ごろブロンコス加入が決まったばかりで、所属先はブロンコスがこの数年で3チーム目となる。2020年に所属したカロライナ・パンサーズがトレードでサム・ダーノルドを獲得した後、ブロンコスがドラフト目前にトレードでブリッジウォーターを手に入れた。

変わらず強力なディフェンスを武器に、ブロンコスは5シーズンにわたって遠ざかっているプレーオフ進出と、4年連続での負け越し解消を目指している。堅実なオフェンスライン、成長著しいワイドレシーバーやタイトエンド陣、頼りになるランニングバックはそろっているが、クオーターバックには疑問が残る。

しかしながら、少なくとも現時点でファンジオHCは、24歳のロックか、28歳のベテランであるブリッジウォーターによって答えが見いだされると考えているようだ。

「ドリューはまだフィールドにこそ出ていないものの、ここまで良いオフシーズンを過ごしていると思う。ただ、2月、3月、4月のこの時期に編集でまとめられた自らの映像を見て自分自身を研究することでもっとうまくなれる。試合のストレスを感じることなく、細部まであらゆることを学び直すことができるのだ」

「フィールドに出る頃にはドリューが良い表情を見せてくれると思っている。それに、私は長年にわたってテディ・ブリッジウォーターのファンだ。彼がミネソタにいたとき、(膝の)ケガを負う前にコーチとして対戦したことがある。昨年の試合では1週間かけて彼の対策に備えた。素晴らしいフットボールプレーヤーだ。優れたクオーターバックだ。巧みなスクランブルの能力を持っている。ポケットの感覚もとても素晴らしい。リーダーシップにも優れている。正確にパスを出せ、プロセスも非常に良いので、われわれは満足している」

この話しぶりから察するに、ブロンコスではQBのバトルが繰り広げられそうだ。

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