テキサンズのカセリオGM、QB状況は「他と同じ」
2021年05月11日(火) 12:57現在、ヒューストン・テキサンズのクオーターバックルームはデショーン・ワトソン、タイロッド・テイラー、ライアン・フィンリー、ドラフトで指名したルーキーのデイビス・ミルズで構成されているが、クオーターバックルームを取り巻く問題は残されたままだ。
目下、ワトソンは性的暴行や不品行による22件の民事訴訟を抱えており、ワトソンをめぐっては不確実性が続いているが、ジェネラルマネジャー(GM)を務めるニック・カセリオはクオーターバックルームの状況について他チームと同じだとの考えを明かしている。テキサンズは他の多くのNFLチームと同様、現地13日(木)からルーキーのミニキャンプを予定している。
ヒューストン・テキサンズ・チャリティ・ゴルフクラシックに出席したカセリオGMは10日、「実質的にはわれわれ全員が同じ状況にある。オフシーズンプログラムの初期段階だ。今は指導の時期であり、次がフェーズ2となるので、その際には他のことも必要になってくる。繰り返しになるが、われわれは一歩ずつ歩みを進めていく。誰に対しても無理な期待をするつもりはない。それは全員の時間を無駄にしてしまうことだからだ。彼らがどのように成長するのか? 調整できるのか? いずれどうなるのか? 彼らが数日はともに過ごせるのか? 例えば、彼らには挫折もあるだろう。試合に出てダメなプレーをすることだってあるだろう。その時、どう対応するのか? 調整が可能なのか? そうなった理由を理解しているのか? 今はそういったことが非常に重要なのだ」と述べた。
ワトソンは自らに対する20件以上の訴訟が起こされる前に、チームにトレードを要求しており、ただでさえ波乱含みのテキサンズのオフシーズンは一層の厄介さに直面している。以来、テキサンズはベテランのテイラーをフリーエージェントで獲得し、元シンシナティ・ベンガルズのフィンリーをトレードで獲得した。しかしながら、2021年NFLドラフトで3巡目にスタンフォード大学のミルズを指名したことで、テキサンズが将来のQB計画を立てていることが示唆されたとの見方が高まり、最も注目を集めた。
それでも、カセリオGMはとりわけミルズに対する興奮を軽視しているが、ルーキーキャンプなどでのミルズのパフォーマンスはオフシーズンにおける話題の中で最も注目度が高いと言えよう。
ミルズがフィールドに出るのをどれだけ待ち望んでいるかと問われたカセリオGMは「誰もが見たがっていると思う。ただ、慎重にならなければならないのは、1球を見て、素晴らしいパスを投げただの、今日は良さそうだったといって、それがすべてであるかのように判断してしまうことだ。正直、それがどういう意味を持つのか私には分からない。繰り返すが、日を重ねていくこと、1日、1週間、1カ月と時間をしっかり重ねていって、ミニキャンプが終わるまでに自信を持ってトレーニングキャンプに臨めるような何かを用意しておくことが大事だと思っている」と返答した。
ミルズは大学時代に14試合しか出場しておらず、期待もあれば不安材料もある。
カセリオGMの考え――少なくともその言葉――には、他のテキサンズ選手と同じようにタイムラインがあることを踏まえて、ミルズに急いでパフォーマンスを発揮しなければならないといったプレッシャーがあるわけではないということだ。
1年目のミルズを育成するタイムラインに言及したカセリオGMは「他の選手たちと何ら変わらない。彼を合流させ、われわれのシステムを教え、用語を教え、一歩ずつ進ませていく」と話した。
一歩ずつ、というのがテキサンズがクオーターバックの状況にどう対応していくかのテーマでもあるようだ。
今後に向けたカセリオGMの期待や予想は、すべて正解の中に隠されたままらしく、「とにもかくにも、施設に選手たちがそろっていることをうれしく思っている」と付け加えた。
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