ロジャースが離脱すれば自分の未来にも影響があり得るとパッカーズWRアダムス
2021年05月11日(火) 14:30グリーンべイ・パッカーズでのクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースの未来に関しては予測できない状況が続いている。進展がほとんどない中、現在および過去のパッカーズの面々がそれぞれの考えを述べてきた。
新たに考えを明かしたのはロジャースにとってナンバー1のワイドレシーバー(WR)であり、おそらくチームの第2の顔とも言えるデイバント・アダムスだ。ロジャースがグリーンベイを離れることになるなら、自分自身のパッカーズでの未来に大きなインパクトを与える可能性があるとアダムスは話している。
現地10日(月)に『The Herd with Colin Cowherd(ザ・ハード・ウィズ・コリン・カウハード)』でロジャースが離脱すれば自分のグリーンベイでの未来に影響はあるのか問われたアダムスは「あるよ。あり得る」と返答した。
「彼が俺のQBだ。これまでの俺にとっての唯一のQB。彼がけがをした2017年シーズン以外、俺が一緒にプレーしたのは彼だけだ。俺たちは何年もの間に特別な関係を築いてきたし、それが俺たちのキャリアを本当に良くしてきた。彼がそのために俺を必要としていたんじゃなくて、彼がもうそこにいたからだ。だけど、俺たちは多くのものを一緒に成し遂げてきた。それがかなり変わっちまう。俺がいなくなる可能性があるってわけじゃないが、俺のQBがいないなら、これまでより余計に考えなきゃならない」
2014年のドラフト2巡目でパッカーズから指名を受けたアダムスは、リーグでもトッププレーヤーの一人に成長した。これまでにプロボウルに4度選出され、キャッチ100回越えのシーズンを2度、1,000ヤード越えのシーズンを2度経験している。現在の契約が最終年を迎えているアダムスは昨シーズンにNFL最多のレシービングタッチダウン18回を記録。この年はロジャースがNFLのMVPに輝いた年でもあった。また、アダムスが言う通り、2017年にロジャースの負傷を受けてブレット・ハンドリーが先発した9試合以外で、ずっとロジャースがアダムスのQB1だった。
パッカーズを2年連続でNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップに導いたロジャースは、現在の契約についてチーム首脳陣に不満を抱いている。2020年にQBジョーダン・ラブを指名したことを含め、ロジャースが納得できていない点がこれまでにいくつかあった。パッカーズのフロントオフィスは偉大なQBがこれからもチームのかじ取り役であり、ロジャースが公の場で何も語っていないだけだと述べている。
NFLでも最高のレシーバーの一人として台頭してきたアダムスだが、ロジャースが他のチームへ移る、もしくは、パッカーズに戻らないということになれば、その勢いは大きな影響を受けることになるだろう。つまり、パッカーズの懸念はもうアーロン・ロジャース一人の未来だけではないということだ。
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