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ティム・ティーボウのワークアウトに能力と若さを見いだしたジャガーズHCマイヤー

2021年05月12日(水) 14:54


アーバン・マイヤー【NFL】

ティム・ティーボウが最後にNFLでスナップを受けてから8年が経った。しかし、ティーボウにはまだ、わずかな人間のみに可能な興奮のうずを巻き起こすことができる。

2021年NFLドラフトが始まる直前、ティーボウマニア2.0が始まった。そのきっかけとなったのが、ジャクソンビル・ジャガーズHC(ヘッドコーチ)に就任したNFLの新人HCであるアーバン・マイヤー――ティーボウのフロリダ大学時代のコーチ――が、33歳のティーボウにタイトエンド(TE)をプレーするチャンスを与えようと考えたことだ。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロは現地10日(月)に、ティーボウが今週か来週にジャガーズと1年契約を結ぶ見込みだと報じた。

多くの人々がティーボウのニュースに驚き、なぜジャガーズがこの話題性の強い道を選んだのかについて推測が飛び交っている。マイヤーにとってはきわめてシンプルに、印象的かつ実年齢よりもずっと若かったティーボウのワークアウトを見て、自分の元クオーターバック(QB)に可能性の低いカムバックのチャンスを与えることを決めただけだった。

マイヤーHCは『PFF Podcast(PFFポッドキャスト)』に対し「われわれはティムと契約していない」と明かした。

「そういう考えはある。彼は人生でも一番いい形で来ていて、うちのコーチたちの数名とワークアウトできないかと頼んできた。私はそこに参加してすらいなかった。彼らは私のところに戻ってきて“彼は信じられないほどの調子だ”と言うんだ。そこで、別の機会に彼らが彼のトライアウトをするのを見た。彼らはこれを進めると言って、彼がまた戻ってきた。再び彼のトライアウトが行われ、私はそこにいなかったが、コーチたちは“彼のボールスキルは驚きだし、素晴らしいアスリートで、まるで18歳のように見える。20歳でもなく。33歳だというのに”と言った。私はこう答えたよ。“みんな分かっていない。彼はみんながこれまで話した中で一番コンペティティブなマニアだし、やってみよう”と」

NFLを去り、NFLのクオーターバック(QB)としての旅路が終わってから何年もたった今、再びスポットライトを目指すというティーボウのあり得ない道のりはそこに始まった。

TEはジャガーズが補強を必要としているポジションの一つだ。前述の通り来週前後の契約が予測される中、マイヤーHCは「これで行くかどうかまだ決めていない。決断には近づいている。本当に近いうちに決断を下さなければならない」とコメントしている。

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