パッカーズQBロジャースの状況を懸念しなかったスケジュール担当者たち
2021年05月14日(金) 11:522021年のNFLスケジュールが明らかになる前、クオーターバック(QB)アーロン・ロジャースがグリーンベイ・パッカーズからトレードされるかもしれないとのうわさが、パッカーズの試合をプライムタイムに組むかの決定にどう影響するかとの疑問につながっていた。
しかし、結局そういったゴシップは関係なかったようだ。
パッカーズのスケジュールにはプライムタイムの試合が多くなっている。ニューオーリンズ・セインツとの午後遅い時間の試合でシーズンをスタートするパッカーズには、その後2連続でプライムタイムの試合が組まれた。パッカーズはマンデーナイト1試合、サーズデーナイト1試合、サンデーナイトが3試合の計5試合のプライムタイムの試合を予定している。またクリーブランド・ブラウンズとクリスマスに戦うことになっており、それを含めて午後の遅い時間帯のゲームは6試合を数える。
東部時間13時スタートの試合は6試合しかない。それには、現段階では通常仮のスケジュールとなるシーズン第18週も含まれている。早い時間帯の試合は第5週が最初で、ホームのランボー・フィールドを舞台とするものに限れば1試合しかない。
このスケジュールからは、リーグがロジャースの状況がパッカーズへの注目に影響することを懸念していない様子がうかがえる。
『NFL Network(NFLネットワーク)』の“Good Morning Football(グッドモーニング・フットボール)”に出演したNFLの放送部門責任者であるシャーロット・ケアリーも同様のことを認めている。ケアリーはロジャースの問題がどうなるかについてスケジュール担当者たちが何かを把握しているということはなく、それとは関係なくパッカーズについて楽観していると話した。
ケアリーは「これは非常に独特な状況で、スケジュールプロセスの後半になると特にそうでした」と語っている。
「結局のところ、彼がどうするのかについて私たちは何も知りません。彼がパッカーズにとどまるか、私たちには分かりません。彼がトレードされるかどうか、私たちは知りません。仮にトレードされるとして、どこへ行くことに? さらに、彼は引退するんでしょうか? “Jeopardy(ジョパディ!)”の司会者に? 私たちの誰も、それは分かりません」
「したがって、アーロン・ロジャースのようなエリートのQBがそういったポジションにいると、スケジュールチームにとっては間違いなく難しい状況になります。しかし、私たちは自分たちのやり方を貫いています。パッカーズは今年、ファンタスティックなスケジュールになっています。彼らは最高のフットボールチームです。彼らはNFLにおけるビッグブランドで、多くのファンがいます。だからこそ、こうしています」
ロジャースがいてもいなくても、パッカーズHC(ヘッドコーチ)マット・ラフルアーの後ろにはプレーオフが狙えるロースターがある。パッカーズはこの2シーズンで26勝6敗をマークし、プレーオフの後半まで勝ち進んだ。また、ワイドレシーバー(WR)デイバント・アダムス、ランニングバック(RB)アーロン・ジョーンズ、ラインバッカー(LB)ザダリアス・スミス、コーナーバック(CB)ジャイア・アレクサンダー、キッカー(K)メイソン・クロスビーらのスターもいる。ジョーダン・ラブがどのくらい早い段階で将来の殿堂入りQBの後を継ぐ力を示すかも興味深い。
また、シーズン後半に組まれているサンデーナイトの2試合は変更の可能性があることにも注目だ。したがって、ロジャースがトレードされてラブが失敗したとしても、逃げ道は用意されている。
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