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ブロンコス、施設外の練習中に負傷したRTジェームスを放出

2021年05月15日(土) 14:46

デンバー・ブロンコスのジェイウワン・ジェームス【NFL】

アキレス腱断裂により、ライトタックル(RT)ジェイウワン・ジェームスのデンバーでの日々に事実上のピリオドが打たれた。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは現地14日(金)、デンバー・ブロンコスがジェームスをカットしたと報道。

ジェームスは先ごろオフサイトでのトレーニング中にアキレス腱を断裂し、金曜日には手術が成功したことを『Twitter(ツイッター)』に投稿していた。

ジェームスはフットボール外の故障者リストに入れられた後に放出されることが決まったが、ラポポートはチーム施設外での負傷だったため、ジェームスに支払うべき報酬1,058万ドル(約11億5,700万円)を支払わない意図があったと指摘し、「ジェームス陣営がこれに対抗することが予想される」と付け加えている。

2019年シーズンを前に、4年5,100万ドル(約55億7,800万円)の大型契約を締結したものの、わずか3試合にしか出場できなかったジェームスのブロンコスでの活動期間は波乱に満ちた幕切れとなる。

2014年NFLドラフトでマイアミ・ドルフィンズから1巡目指名されたジェームスは5年を過ごした後、ブロンコスに移籍して初年度となった2019年に膝を負傷してしまい、3試合の出場にとどまった。2020年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックを受けてオプトアウトしている。

2021年に復帰予定だったジェームスは5月4日にブロンコスのチーム施設から離れた場所でワークアウトに励んでいた際、負傷した。

その後、5月7日には非フットボール故障者リスト(NFIリスト)に記載されており、リーグの規定にしたがって、チームの監督から離れたNFL関連施設ではない場所で負傷したため、ブロンコスは契約上の支払い義務を負わない。

ジェームスがNFIリストに登録される前には、ジェームスに報酬が支払われないという話題が持ち上がり、NFLが、選手がチーム施設から離れた場所で練習中に負傷した場合、チームに契約上の義務はないと明記した注意喚起の覚書を発行したほどだ。

ブロンコスはこれに先立ち、ジェームスが去った後のポジションを埋められるよう、タックルのボビー・マッシーとキャメロン・フレミングと契約している。

ジェームスの放出が明らかになる前には、トレードが決まりかけていたブロンコスのワイドレシーバー(WR)デイショーン・ハミルトンがチーム施設外でのトレーニング中にACL(前十字靱帯)を断裂したことが発覚。

ジェームスはブロンコスからリリースされたものの、おそらくはハミルトンも同様に、報酬の問題はまだ解決すべきものとして残っていると考えられる。

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