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QBロジャースに「どうしても帰ってきてほしい」と訴えるパッカーズのラフルアーHC

2021年05月15日(土) 22:37

グリーンベイ・パッカーズのアーロン・ロジャース【AP Photo/Mike Roemer】

アーロン・ロジャースを巡るドラマが繰り広げられる中、グリーンベイ・パッカーズのメッセージは変わらない。彼らはNFLの現役MVPに2021年もグリーンベイにいてほしいと思っている。

ヘッドコーチ(HC)のマット・ラフルアーはルーキーミニキャンプを前にした現地14日(金)にも、そのスタンスを繰り返し、パッカーズは何としてもクオーターバック(QB)ロジャースに戻ってきてもらいたいのだと述べた。

「新情報は何もないよ」とロジャースについて尋ねられたラフルアーは述べた。「われわれの気持ちは同じだ。どうしても彼には戻ってきてもらいたい。それは彼も分かっているはずだ。これからも日々、そのために努力していく」

ロジャースを巡るうわさは、彼が契約状況に不満を持っており、グリーンベイからのリリースを望んでいると報じられたドラフトデーから始まった。

爆弾を落とされたパッカーズはロジャースをどこにも行かせないと一貫して主張しおり、彼が組織内で愛されていること、トレードの予定はないことをアピールしてうわさを打ち消そうとしている。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のジェームス・ジョーンズのように、ロジャースと親しい何人かの元チームメイトは、まだ状況が“修復可能だ”と見ている。

しかし、直接ロジャースの口から聞くまではうわさはなくならない。

この不安定な状況でラフルアーは、もしジョーダン・ラブを先発QBに起用するとなった場合、どうやって準備をするのかと質問された。

「この時点で、仮定についての話をするつもりは一切ない」とラフルアーは述べた。「日々、やるべき事をやるだけだよ。だが、われわれのロースターにいる選手は誰もが、自分が選ばれるというメンタリティを持っているはずだ。そうでなければ機会を得た時に準備が不十分ということになる。最終的に、このフットボールチームでは全選手にそれを強調している。フットボールには、不運にもコントロールできない状況というのが起こりうる。あと1プレーで機会を得られたということもある。このリーグでは一度きりしかチャンスがないかもしれない。ならば、準備はいつでもできていた方が良い」

ロジャースの状況に関係なくQBを必要とするパッカーズは今週、ブレイク・ボートルスと契約した。元ジャクソンビル・ジャガーズの1巡目指名はラブやロジャースと並んでベテランバックアップの役割を果たすことができる。パッカーズの攻撃コーディネーター(OC)ナサニエル・ハケットとはジャガーズ時代に周知の関係だった。

「彼との契約にはそれが大きな役割を果たしたと思う」とラフルアーは2人について述べた。「オフシーズンに入るたびに、われわれにはロースターにQBが2人しかいない状況が続いている。一般的にオフシーズンプログラム、トレーニングキャップでは、4人とは言わないが3人は必要だ。ブレイクはハケットを良く知っており、ロサンゼルス・ラムズのオフェンスにいたことがあって、持ち越せるものを多く持っており、このリーグでの経験はとにかく豊富だ。つまり、多くの試合で先発し、多くの成功を収めている選手だ。彼はチームをAFCチャンピオンシップゲームに導き、彼らはもう少しでニューイングランド・ペイトリオッツをホームで撃ち落とすところだった。彼は多くの経験を持っており、それは決して軽視できるものではない」

パッカーズは今週のミニキャンプでも、トライアウトを受けさせるためにQBカート・ベンカートとチャド・ケリーを呼んでいる。

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