NFL基金がパンデミックからの回復やワクチン接種促進に2億円以上を寄付
2021年05月19日(水) 15:34現地18日(火)、NFL基金が“Team Rubicon(チーム・ルビコン)”に50万ドル(約5,400万円)、CDC基金に75万ドル(約8,200万円)を寄付することを発表した。これは健康格差をなくし、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチンをアメリカ全土の脆弱なコミュニティに行き渡らせるための戦いを支持するものだ。コミュニティを救うための“Draft-a-Thon(ドラフタソン)”を通じたパンデミックからの回復に向けた募金を加え、寄付総額は200万ドル(約2億1,800万円)弱に達している。
NFLの社会責任担当副社長であるアンナ・イザクソンは「チーム・ルビコン、およびCDC基金と提携し、今最も必要としている人の元にワクチンを届ける手助けをすることを誇りに思っています」と話し、次のように続けた。
「パンデミックからの回復への道を歩む中で、命を守り、日常の感覚を取り戻すために、誰もが、特に医療が行き届いていないコミュニティがCOVID-19のワクチンに関連する情報とアクセスを有することが重要です」
【チーム・ルビコン】
チーム・ルビコンは軍役のベテランのスキルと経験を初期対応者や民間ボランティア、テクノロジーソリューションらと結びつけ、災厄と人道的な危機の影響を受ける人々により広いサービスとインパクトを与えることを狙いとする。チーム・ルビコンは昨年にパンデミックによって生じたコミュニティのニーズに応じてきた。ワクチンが接種可能になった今、チーム・ルビコンはそのフォーカスを、医療サービスの不足している地域のコミュニティにCOVID-19のワクチン接種を公正で効率的な在り方で届けることに移している。
NFL基金からの50万ドルの寄付によって、14万人以上のボランティアを擁するチーム・ルビコンは全国の周縁的で脆弱な地方のコミュニティに対し、最大で10カ所のワクチンサイトを設けて、無料で公正なワクチンサービスを適切なタイミングで届けることになっている。
【CDC基金】
CDC基金はアメリカ疾病管理予防センター(CDC)および地域の公衆衛生担当によるきわめて重要な医療保障の取り組みをサポートするための民間の慈善的リソースを動員すべく、連邦議会によって設立された独立非営利団体。COVID-19は黒人、先住民族、有色人種(BIPOC)のコミュニティや、年長化が進む地方のアメリカ人などの周縁的でリソースが不足するコミュニティが直面する健康上の不平等を露呈した。
NFL基金からの75万ドルの寄付によって、CDC基金は全国の行き届かない地域にワクチン接種の展開を推し進めるためのサポートを強化する。一部のNFL市場における医療が行き届かない集団や、COVID-19緩和戦略上のコミュニケーションに重点が置かれる予定だ。地域の衛生局やコミュニティをベースとした組織も、資金が不足し、リスクのあるコミュニティに手を伸ばすための補助金を受け取ることができる。
【Draft-a-Thon】
さらに、CDC基金は全国的な健康格差を解決するための取り組みによって今季のDraft-a-Thonがサポートする4つの組織の一つに含まれている。その他の3つはデジタル格差の解消を目指す『The Education Trust(エデュケーション・トラスト)』、食料不安に取り組む『Feeding America(フィーディング・アメリカ)』、メンタルヘルスの問題に対する啓もう団体である『Mental Health America(メンタル・ヘルス・アメリカ)』となっている。2021年ドラフトのさまざまな取り組みの中の一環として、2021年Draft-a-Thonは4つのパートナーのために70万ドル近い資金を調達した。
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