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当面は引退の予定なしとバッカニアーズのエリアンスHC

2021年05月21日(金) 23:35

タンパベイ・バッカニアーズのヘッドコーチ(HC)ブルース・エリアンス【AP Photo/Phelan M. Ebenhack】

ブルース・エリアンスは以前に一度“引退”したことがある。だが、タンパベイ・バッカニアーズのヘッドコーチ(HC)に次の引退の予定は当面の間、ないという。

今週、エリアンスは『The Pewter Report Podcast(ピューター・レポート・ポッドキャスト)』の中で、2022年まで1年間の延長契約にサインしたトム・ブレイディに付き合うつもりはなく、最低でも現在の5年契約を全うし、場合によってはそれより長くコーチ業を続けるつもりだと述べた。

「そうそう、そういう計画だ。引退する予定などない」とエリアンスは述べた。「仕事に戻りたくないと感じる日はいつ来るのか、というだけの話だよ。仕事再開にワクワクしなくなったら、それは誰かをだますことになる。グレイザー家をだまし、自分の選手たちをだますことになる。今は、仕事に戻るのが待ち切れない。その時がいつ訪れるかは分からないが、選手の誰かに付き合うつもりはないよ」

ブレイディとの同時引退を考えていないだけでなく、エリアンスはもっと若いQB――例えばルーキーのカイル・トラスクとポストブレイディ時代を率いて勝つという考えに興味をそそられると述べている。

「また新たな若手QBを迎えて戦いに出るというのも非常に興奮するね」と彼は述べた。「正直に言おう。ぜひともブレイン・ギャバートで戦ってみたい。ブレイン・ギャバートはとても気に入っているんだ。彼はNFLで最も過小評価された選手だと思うよ。それでまあ、楽しくなければ潮時だけれどね」

ギャバートへの特大級の賛辞についてはあまり触れないでおこう――彼はこれまで一度もシーズンで2,300ヤードを越えたことがなく、キャリアのアテンプト平均は6.1ヤードとなっている。これに関しては明らかに、エリアンスの誇張だ。

エリアンスは以前、健康上の懸念からコーチ業を引退した。復帰後、68歳のHCはとても元気だといい、コーチを続ける準備はできていると述べた。

「全て絶好調だ。シーズン中にはかなり体重が落ちたが、すっかり取り戻したよ」と愉快そうに笑いなから彼は述べた。「もう一度落とさなくてはね。だがそれ以外は至って健康体のお墨付きだ。今もCプラスの評価を保っているよ。私は元気だ」

エリアンスはコーチ陣への信頼――特にコーディネーターのバイロン・レフトウィッチ、トッド・ボウルズへの信頼を示している。彼らに仕事を任せることで、エリアンスはより良い状態でコーチを続けることができるのだろう。彼の優秀な副官たちが引き抜かれるようなことがあるとしたら、どんな後継プランがあるのかを見てみたいところだ。

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