「望まれていることを実感」と元ライバルであるイーグルス入りに燃えるDEケリガン
2021年05月22日(土) 00:56ワシントン・フットボール・チームは彼らの歴代最多サックを記録したディフェンシブエンド(DE)ライアン・ケリガンなしで前に進んだ。彼らの損失はフィラデルフィア・イーグルスにとっての利益になる。
イーグルスの新パスラッシャーは、フリーエージェント期間中に元ライバルたちから熱烈なアプローチを受けたという。
「俺は燃えている」とケリガンはポッドキャスト『Takeoff with John Clark(テイクオフ・ウィズ・ジョン・クラーク)』に述べた。「ディフェンシブタックル(DT)フレッチャー・コックス、DEブランドン・グラハムとはかなりいろいろ話した。俺がただチームを訪れているだけの時でも、彼らはすごく親切で、俺に声を掛けてくれて、うちに来いよって言ってくれたんだ。それはすごく大きかった。正直、守備のスキームにひかれたのもあるけど、フィリーに来ることにした大きな要因の1つがそれだった。彼らが俺を必要としてくれたからだ。コーチ陣もずっと俺を求めてくれたから、それがすごく気に入ったんだ。ここでは本当に自分が望まれていると感じる。一員になれてうれしいよ」
NFC東地区のライバルにくら替えしてから初めて本格的なコメントをしたケリガンは、守備コーディネーター(DC)ジョナサン・ギャノンのスキームは自分にぴったり合うはずだと述べた。
「検討していたチームの中で、この守備スキームが一番俺に合うと感じたんだ」と彼は言う。「ギャノンコーチはまだ若く、DCとしてすごく優秀な考えを持っていると思う。彼からたくさんのことを学べると感じているんだ。彼は俺のことも、他の人たちも、必ず成功できるポジションに置いてくれる」
32歳のケリガンが加わるのは、エッジラッシャーのグラハム、DEデレック・バーネットとDEジョシュ・スウェット、コックスとノーズタックル(NT)ジャボン・ハーグレイブが居並ぶディフェンシブラインだ。
ギャノンが自ら守備をコーディネートするのは初めてであり、元インディアナポリス・コルツのコーナーバック(CB)コーチはディフェンシブラインのローテーションにケリガンのようなベテランを入れたいと考えていた。
「ライアンにはぜひとも来てほしいと思っていた」とギャノンは言う。「彼のもたらす多才さ、生産性を考えるととてもワクワクする。これまで彼は95か96、97回くらいのサックを記録しているはずだ。彼のブロックは非常に難しい。極めて知的だ。彼を手に入れ、共に働くのを楽しみにしている」
ワシントンでの10シーズンで、ケリガンは95.5回のサックを積み上げた。9シーズンにわたって先発を務めたが、2020年にクラブは彼をローテーションに移した。それでも彼は限られたスナップの中で5.5回のサックを記録している。イーグルスが期待するのはそうした役目だ。
プレーオフをまだ3試合しか経験していないケリガンは、移行期にあるイーグルスへの加入に満足している。転換はすぐにでも起こるかもしれないとベテランは強気だ。
「イーグルスが過去4シーズンで3回プレーオフに進み、数年前にスーパーボウルで優勝したことをみんなすぐに忘れてしまうようだね」と彼は述べた。「その間、イーグルスと対戦し続けてきた俺以上にそれをよく知っている人はいないと思う。イーグルスを下げようとする人たちの思惑が成功しているようには見えないな」
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