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チームの改善を感じるシーホークスWRメットカーフ

2021年05月24日(月) 13:44


シアトル・シーホークスのD.K.メットカーフ【NFL】

シアトル・シーホークスが現地24日(月)にチーム合同練習(OTA)を開始するときには多くの話題があるだろう。

不満を抱えるクオーターバック(QB)ラッセル・ウィルソンが公にチームに対する落胆を示し、個人的にトレードを模索した後に、どうやら唯一知るチームと和解していることをはじめ、チームはオフシーズンが始まったときから話題を作ってきた。その中でフロントオフィスは12勝4敗を記録してNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)西地区を制しながらもワイルドカードラウンドで敗れたチームを改善すべく、約20名の先発メンバーとローテーションの選手たちをシャッフルしている。

そして、新星D.K.メットカーフの存在がある。先週の現地21日(金)に『Victory The Podcast(ビクトリー・ザ・ポッドキャスト)』出演したメットカーフは、ウィルソンがチームを離れると思うか問われた際、意見を述べることはなかった。

「オフシーズンの間は誰のことにも首を突っ込まない。俺は遮断している。もし俺の名前が出てきたら、俺はそこから距離を置く。そこから離れておかなきゃならないんだ。俺が予防策を取ったり、何か言ったりするには、実際に何かが起こらなきゃならない」

ウィルソンとシーホークスの間の緊張性がどれほどのものか、いつ問題が解決したのかについては分からないままだ。ウィルソンが沈黙を保つ一方、ピート・キャロルHC(ヘッドコーチ)は先日、この件について“古いニュース”だと断じており、どうやらチーム首脳陣に変化があったようだ。チームは苦戦する守備のバックフィールドを改革し、ラインの両サイドに主要なピースを追加した。

攻撃コーディネーター(OC)ブライアン・ショッテンハイマーをシェーン・ウォルドロンと交代させたことを含め、さまざまな転換を行ったことによって、ポストシーズンの序盤に姿を消した1月よりもチームは良い形になっているとメットカーフは考えている。

「このオフシーズンにはクエッションマークが多かった。みんなと一緒に仕事に戻るのが待ちきれない」とメットカーフは言う。

世界クラスのアスリートであるメットカーフは、5月上旬に“USA Track and Field Golden Games(USA陸上ゴールデンゲーム)”の100m走に出場するため、約2カ月の準備を行ったと語った。

「オリンピック級のランナーたちとそこに一緒にいただけで信じられないくらいの経験だった。あの100m競走の全体で、100通りのことを考えた。最初にスタートしたときは“本当に彼らについていってるぞ”という感じで、少し興奮したよ」

また、メットカーフはシアトルにとどまることが優先事項だとも話している。

「祈っている。よそへ旅するのは嫌だからな。だから、祈っている。ここはブルーカラー(の組織)だ」

23歳のメットカーフとのかかわり方を良く知る69歳のキャロルHCを称えるべきだろう。

「まずは彼のエナジー。それに、彼は俺を自分自身でいさせてくれる」と話すメットカーフは次のように続けた。

「毎週、髪の色を変えられるし、彼は俺に電話してきたり、何か言ったり、どうした? とか、家で問題ないか? とか言ったりしない。彼は俺を自分自身でいさせてくれる。それが俺の彼が大好きなところの一つ。俺はルーキーではいたくないとか、だからルーキーとして扱ってほしくないとか、いろいろな考え方でやってきた。彼はそれをまともに取り合って、ああ、分かるよ、って感じでいてくれる。お前の目標は分かるし、このリーグで何が達成したいかも分かっている、って具合だ。自分の仕事をやって、トラブルを起こさない限り、自分のやりたいようにやれる。最初から俺をそういう風に扱ってくれたから、彼のそういうところが好きだ」

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