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多くのチームがOTA計画を調整する中、セインツはフィジカルに重点

2021年05月25日(火) 10:55


ニューオリンズ・セインツのショーン・ペイトン【NFL】

チーム合同練習(OTA)の開幕は、春の間に重ねられた多くの議論の結果であるいくつかの変更をもってもたらされた。

選手とコーチの話し合いにより、NFL32チーム中の少なくとも22チームが今週に始まるOTAのプランを調整したと『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが現地24日(月)に報じている。調整された内容としては、練習の頻度や回数の削減などがあるという。

オフシーズンが完全にバーチャルで行われた昨年の経験からフィールド上の直接対面での練習に反対するベテランの一部は、今もチーム施設には現れていないとペリセロはつけ加えた。しかし、こういったセッションの欠席について数週間にわたって話し合われた結果、まずまずの人数が姿を見せているようだ。

ニューオーリンズ・セインツはロースターの87%の選手がチーム施設で活動を開始したとショーン・ペイトンHC(ヘッドコーチ)が月曜日に語っている。しかし、活動内容は他の多くのNFLチームがシーズンのこの段階で行うものとは大きく異なっているという。ペイトンHCは従来のフットボールにフォーカスした活動から、フィジカルコンディションの調整に重点をシフトし、夏に行われるトレーニングキャンプに備えていると明かす。

ペイトンHCはチームの公式ウェブサイトで「ウエイトルームやランニング、コンディションニングにより大きな時間を割く方向に移ったと思う。私はそれが大いに気に入っている。夏までまさにそういったパターンのことを続けていくつもりだ」と述べた。

「正式な練習のセットアップにはしない。ルーキーでだけではなく、全員に対して、彼らにはウエイトにより集中してもらいたい。体重やコンディショニングレベルをあるべきところに調整してほしいし、トレーニングキャンプが始まった時にそういったことのすべてが役立つだろう」

ペイトンHCのアプローチはオンフィールドワークに反対していたグループの小さな勝利として見ることもできる。結局のところ、セインツは完全にリモートでオフシーズンの活動が行われた2020年のレギュラーシーズンに良いパフォーマンスを見せており、12勝4敗をマークしてディビジョナルラウンドを戦った。その同じ道をたどっているということだ。また、選手のオフシーズンのワークロードを軽減する部分もある。

また、新しいシステムを導入したり、チームに新たなカルチャーを築いたりする必要があるわけではなく、安定した位置からチームを運営していくことができる。ペイトンHCは2006年からセインツを率いており、基盤を築くために時間を費やすことなく、選手たちのフィジカルを最適化することができる。

チームによって状況はそれぞれ異なるため、これがパーフェクトなモデルというわけではない。たとえば、ビル・ベリチックHCとニューイングランド・ペイトリオッツの場合、大量に加入した新しい選手たちをペイトリオッツ流に染める時間が必要だろう。しかしながら、体制が確立しているチームであれば、5月下旬から6月上旬の戦略によって秋以降に主要選手が脱落していく可能性を低くすることができるかもしれない。

今の段階ではすべてが推測に過ぎず、選手たちは自分の体のことは自分が誰よりも分かっていると言うだろう。ただ、ペイトンHCは経験が少ないコーチよりも、自分のチームに何が必要かをより把握しているかもしれない。

ともあれ、セインツの手法はオフシーズンの実施方法について多くの議論が重ねられた中での興味深いアプローチだ。それが違いを生み出すかどうか、そして、将来に同様の手法を取るチームが増えてくるかは今後の状況を見守ろう。

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