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ファルコンズ離脱を示唆したWRジョーンズ

2021年05月25日(火) 12:19


アトランタ・ファルコンズのフリオ・ジョーンズ【AP Photo/Brandon Wade】

現地24日(月)、ワイドレシーバー(WR)フリオ・ジョーンズとアトランタ・ファルコンズが別離の道を選ぶのではないかとの根強いうわさに、1本の電話による新たな展開が訪れた。

『Fox Sports(フォックス・スポーツ)』のシャノン・シャープが月曜日の放送中にジョーンズに電話し、トレードでダラス・カウボーイズに行きたいか、それともアトランタにとどまりたいか尋ねた。

これに対し、ジョーンズは「俺はそこを出ていく」と答えている。

トレードでどこへ行きたいかというシャープの質問に対して「今は、俺は勝ちたい」とジョーンズは応じた。

これが生放送中の電話だったことにジョーンズが気づいていたか否かは分かっていない。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが報じたところによれば、ジョーンズは数カ月前にファルコンズにトレードを要求したという。チームはそれ以降、関心を持っている相手からのオファーに耳を傾けることに合意しているとのことだ。これまでの時点でファルコンズは取引を交わすほどのオファーを扱っておらず、それがジョーンズに関するうわさが続いている原因のようだ。ジョーンズの月曜日のコメントはトレードを要求したことが背景にあるものの、そういったリクエストが満たされる保証は必ずしもない。

これまでの反応からすると、ジョーンズには32歳にしてフレッシュなスタートを切る構えがあるようだ。トレードされるとすれば、ジョーンズを獲得するチームには2023年までの現行契約を引き取るために少なくとも1,530万ドル(約16億6,000万円)のキャップスペースが必要だ。『Over The Cap(オーバー・ザ・キャップ)』によれば、現時点でジャクソンビル・ジャガーズ、ニューヨーク・ジェッツ、シンシナティ・ベンガルズ、デンバー・ブロンコス、クリーブランド・ブラウンズ、ワシントン・フットボール・チーム、インディアナポリス・コルツ、ロサンゼルス・チャージャーズ、デトロイト・ライオンズ、サンフランシスコ・49ers、ニューイングランド・ペイトリオッツの11チームに1,590万ドル(約17億3,000万円)以上のキャップスペースがある。

このグループの中の大部分が、ジョーンズのトレードを完遂した上でおよそ500万ドル(約5億4,000万円)のスペースを残すことができる。契約を成立させるにはいくつかの道があるが、どうやら数カ月にわたっている模様のプロセスを見る限り、ビッグネームがかかわる契約は単純に数学で片付く問題ではないようだ。そうだとしても、月曜日のコメントからはトレードの可能性が決して低くないことが見えている。

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