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新天地で、周囲の期待ではなく自分の仕事に集中するパンサーズQBダーノルド

2021年05月26日(水) 23:26

サム・ダーノルド【AP Photo/Charles Krupa, File】

南へと移動したサム・ダーノルドは、ニューヨーク・ジェッツの先発クオーターバック(QB)という常にのしかかる強力なプレッシャーから解放されたことになる。

だからと言って、ダーノルドが自身のNFL第2幕で活躍を期していないということではない。

「そういうのは見方によるんだ」と彼はチームの公式サイトで新たな状況について述べた。「俺はいつだって真っ先に自分自身に高い期待をかけてきた。それ以外の期待は、チームメイトやコーチからのものを除いて、正直言って大した意味を持たない」

「俺にとっては、チームとして何を期待するか、勝つために何を期待するかが大事なんだと思う。俺自身にとっては、ボールをコンプリートしてチームをフィールドの奥まで到達させて、タッチダウンを決めることが大事だ。気にするのはそれだけさ。それができていて、自分の仕事ができている限り、問題ない」

ダーノルドが述べたことは、どのレベルのどのQBであっても目指すべきゴールだ。だが、ニューヨークではなかなか満たされることがなかった。ジェッツを救うという難題を背負わされ、ダーノルドはしばしば不利な状況に追い込まれながらNFLのこつを学ばざるを得ず、入れ替わりの激しいオフェンシブラインやパスキャッチャーを相手にプレーをさせられた。そのため、彼とジェッツはなかなかフィールドの奥までボールを持っていけずにいた。

やがて、チームはしびれを切らし、ヘッドコーチ(HC)を解雇して、QBもカロライナへとトレードに出した。救世主ではなく、ただのQBを求めるパンサーズで、ダーノルドは自分に有望な才能があることを証明する新たなチャンスを得た。

「俺はただ、自分のゲームを続けるだけ」と彼は言う。「フィールドに出たら、流れが必要だ」

「違う方法でやろうなんて考えることはできない。自分のスタイルでプレーする必要がある。そのために彼らは俺を呼んだんだ。俺のスタイルでボールを扱い、俺のやり方でプレーするためだ」

ダーノルドは南カリフォルニア大学(USC)でレアな才能の片りんを見せて輝き、2018年のドラフトで全体3位の指名を受けた。しかし、その輝きはジェッツが望んだほど頻繁には現れず、彼らもまた、成功のための最善の状況をQBのために用意できなかった。

ダーノルドはカロライナでより良い環境を得ることができそうだ。この秋になれば、それが彼の成績向上につながるかどうかが明らかになるだろう。

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