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ワシントンで再出発のQBフィッツパトリック、「もう何度もやってきたことだ」

2021年05月27日(木) 00:35

マイアミ・ドルフィンズのトゥア・タゴヴァイロアとライアン・フィッツパトリック【AP Photo/David Zalubowski】

見事なひげと優しげな笑み、そしてドラマチックな才能。ライアン・フィッツパトリックは誰もが知り合いになりたくなるような人物だ。

それは職人である彼自身が望んできたことのようで、フィッツパトリックはこれまで頻繁に変わるチームメイトたちのことを早く知り、親しくなることを重視してきたという。

ワシントン・フットボール・チームで活動を開始したフィッツパトリックは、新しいフランチャイズ、チームメイト、そしてオフェンスを知るためにさっそく仕事を始めた。ちなみに、ワシントンは彼の16年のキャリアで9つ目のチームとなる。

「コミュニケーションはとても大事だ」とフィッツパトリックは『ESPN』のジョン・カイムに語った。「コミュニケーションがサクッといけば、速くプレーできるようになり、ディフェンスに多くのプレッシャーをかけられる。俺は幹部の連中とよく話をする。彼らのしていることに早く追いつかなきゃならないのは俺の方だからね」

タンパベイ・バッカニアーズそしてマイアミ・ドルフィンズと、フロリダで4シーズンを過ごして“フィッツマジック”をさく裂させた7人の子どもを持つ38歳のフィッツパトリックは、再びD.C.にやってきた。

フィッツパトリックが新しい環境に素早く順応することができるのは、気立ての良い彼の性格による部分もあるようだ。初めのうち、彼はいつも攻撃コーディネーター(OC)の近くにいて、チーム施設のレイアウトから新顔のチームメイトの名前に至るまで、すべてを吸収しようとする。結局のところ、16年目のベテランであっても、他の人々と同じ新顔には違いないのだが、チームは短時間で多くを知ることができるその経験に重きを置いて彼を招き入れた。

「俺が他の人たちよりチームの切り替えがうまいのは、それを何度もやってきているからだよ」とフィッツパトリックは言う。「そのプロセスをよく知っているからだ」

彼はランニングバック(RB)アントニオ・ギブソン、ワイドレシーバー(WR)のテリー・マクローリン、カーティス・サミュエルやルーキーのデヤミ・ブラウンといった有能な選手たちとのプレーに興味をそそられているという。

「多様だね」とレシーバー陣について彼は述べた。「大きい人も小さい人もいる。すごく速い人たちもいる。ボールを取りにいける駿足が多く、速さがある」

そうした彼らにボールを届けるために、フィッツパトリックは何でもするつもりだ。

ワシントンとは1年契約だが、彼の後ろにも、隣にも、前にも、期待のフランチャイズQBがいないのは久しぶりのことだ。いや、フィッツパトリックにとっては、もう一度彼が最も得意なことをするチャンス――すなわち、新たなチームに素早く溶け込み、エキサイティングなフットボールを見せるチャンスなのだ。

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