NFLと選手会が2022年のサラリーキャップ上限額を227億円とすることで合意
2021年05月27日(木) 08:39いつも通りの活動に戻るためのNFLの道は、財政面で一つのポイントに到達した。
リーグとNFL選手会(NFLPA)が2022年のサラリーキャップの上限を2億0,820万ドル(約227億3,000万円)にすることに合意したと『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが現地26日(水)に報じた。キャップの下限についてはまだ合意が取られておらず、最終的な額は来年2月以降の決定になる見込みだとペリセロは指摘している。
2022年の上限額は2021年に設定された1億8,250万ドル(約199億2,000万円)というキャップを3,000万ドル近く上回る。これはCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)の影響でファンがスタジアムにいない状態で始まったシーズンを終え、この先の収益が急増すると予想されていることを示している。
2021年のことのみに集中していれば関係ないように見えるこの報せだが、2021年以降の長期契約への取り組みや計画において両サイドがどう進めていけるかを理解しているフロントオフィスや選手の代理人たちにとっては非常に重要になる。キャップの上限であるため、必ずしも2022年のキャップが2億0,820万ドルになるわけではないが、少なくとも選手やチームには財政的なプランニングの上で参考になるのと同時に、リーグがパンデミック前に想定されていたキャップナンバーに近づいていることを示唆している。
キャップの上限が高く設定されたことは、2022年に資金の流動性が高まることを求めて、今は低い金額を了承した選手たちにとっても朗報となる。上限がそのままキャップとして設定されるわけではないのは前述の通りだが、NFLとNFLPAが新たなメディア契約やファンのスタジアム帰還等で収入が上がり、サラリーキャップが以前の見積もりに近づくと見ていること、そして、将来的にはそれを超えていくかもしれないと見込んでいることが示された。
【A】