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登頂の過程で「5つのスーパーボウルリング」を狙うビルズWRディッグス

2021年05月28日(金) 00:13

バッファロー・ビルズのジョシュ・アレンとステフォン・ディッグス【AP Photo/Jeff Roberson】

2010年7月のレブロン・ジェームズの決断を参考に、バッファロー・ビルズのワイドレシーバー(WR)ステフォン・ディッグスは新たなホームで目指すタイトルの合計を数え上げた。

「俺はまだ山の頂上に到達していない。常に高みを目指している。スーパーボウルのリングは5つは欲しいな」とディッグスは最近のインタビューで『DC Magazine(DCマガジン)』に語った。「栄誉の殿堂にも入りたい。栄光が欲しい。俺は自分がチャンピオンだと信じている。でも、何より俺は人々を一緒に連れていきたいんだ。弟のトレボンにいいキャリアを過ごしてもらいたい。母に安心できる場所を与えたい。人々に仕事を与えたい。俺の生まれ故郷、D.C.のためにもっと役立ちたい。山の頂上はフットボールのためだけにあるんじゃない。人生全般のためにあるんだ。人の役に立てば立つほど――いずれ振り返った時に自分が違いを生み出せたと知ることができる」

ディッグスは確かに2020年のビルズで数え切れないほどの人々を助けた。クオーターバック(QB)ジョシュ・アレンとともにレシーブやレシーブヤードでリーグ首位に立ち、1試合平均のヤードと得点でビルズをトップ2フィニッシュさせている。ディッグスという鍵によってビルズのオフェンスは完全に開かれ、レギュラーシーズンで13勝3敗を記録し、カンファレンス決勝まで進んだ。

新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックの渦中で、ファンが直接チームを見られないとしても、ビルズには応援すべき理由があった。そして彼らは、チームをこの新たなレベルへと到達させたディッグスに感謝することができた。

「俺はプロセスを受け入れ、できるだけブレンドして、自分のプレーを目立たせたいんだ」とディッグスは述べた。「クレイジーに聞こえるだろうけど、割と型通りを好むタイプでね。(アレンは)俺を見て、“ステフ、ただオープンに走ってボールをキャッチすればいい。その前に何をするかは興味ない”と言うだろうな。そう言われるのはきつい。俺はタイミングルートに慣れきっているし、一定の方法でやるのに慣れているんだ。でも、ここでクリエイティビティが生きる。いろいろ織り交ぜることができるし、QBは俺を信じている。その信頼を得る唯一の方法は、プレーを成功させることなんだ」

ディッグスは2020年にそれを何度もやり遂げ、直ちに尊敬を得て、ファンベースのサポートを得た。

「リーダーになる方法なら100万通りでも挙げられるけど、1つの本物の答えはどこにもない」と彼は述べた。「プロフェッショナルでいること、責任を負うことがその一部だな。練習で、試合でも、何ができるのかを毎日証明しなければいけない。“ミネソタ・ミラクル”はバッファローの新チームメイトたちには何も意味も持たなかった。あるチームメイトにこう言われたよ。“あんたがミネソタで何をしたかはどうでもいい。俺たちは今のあんたに何ができるかを見たいんだ”ってな」

2020年にディッグスはチームのために多くのことをできると証明した。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によれば、トップパスキャッチャーのリストで2位に入っている。だが、彼のチームメイトたちはこれ以上の判定基準を必要としないだろう。昨シーズン、その目でしっかりと見たのだから。

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