今季に力を発揮できるかは全員にかかっているとジャイアンツQBジョーンズ
2021年05月28日(金) 11:17
3年目はどの若手にとっても大事なシーズンだ。特に、クオーターバック(QB)であればなおさらそうなる。
2019年のドラフト1巡目で指名を受けたダニエル・ジョーンズにあたるスポットライトはまさにその理由で光を強めていたが、ニューヨーク・ジャイアンツの忙しいオフシーズンによってその傾向はさらに大きくなっている。
元プロボウラーからフィールドを駆けるスピードスターまで、ジャイアンツは早ければ2021年にもチームの調子を立て直してくれるだろう武器たちを新たに加入させている。多くの予想としては、このユニットはQB1がそれを取り込めた分だけ前進できると見られているが、ジョーンズ本人からすれば、自分の進歩以外にも重要な要素はあるという。
現地27日(木)にプレッシャーが増したか問われたジョーンズは「俺たち全員の問題。11人がすべてのプレーで自分の仕事をできるかだ」と答えた。
「ビッグプレーを決めるには、全員が自分の仕事をすること。どのプレーヤーでも、他の誰かより重要ってことはない。全員が一つのユニットとして、一緒にやるべきことをやるんだ。爆発的なプレーや成果をだすオフェンスっていうのは、そういうふうに作られる」
チームワークについてのそつのないコメントはともあれ、ヘッドコーチ(HC)ジョー・ジャッジやチーム首脳陣が期待するようなリーダーシップやプレーメーキングの力を見せれば、フランチャイズQBとしての自分の足元を固めるための絶好の位置にジョーンズはいる。
ケニー・ゴラデイやカイル・ルドルフ、ジョン・ロス、ルーキーのカダリウス・トニーらが新たに加わった攻撃陣には、その以前からスターリング・シェパード、エバン・エングラム、ダリウス・スレイトン、そして復帰するセイクワン・バークリーがいる。けががなければ、ジョーンズにもジャイアンツにも卓越したパフォーマンスを発揮できない理由はない。
ジャッジと攻撃コーディネーター(OC)のジェイソン・ギャレットが、ジョーンズの強みを生かしつつその周辺を固める才能ある選手たちを活用していく上で、そのゲームプラン決定は興味深い。それらの議論に23歳のQBが関与することで、本人とチームがどういったシーズンを送りたいかという図を描き出すのに役立つだろう。
「ギャレットコーチとジャッジコーチ、シュプリンスキー(QB)コーチやすべてのコーチや俺で常に話し合っていくと思うし、確実にそこにかかわって、自分が何に満足しているか、どんなプレーが好きかみたいなことを話していく」とジョーンズは言う。
「彼らはコーチで、俺はプレーヤーだ。そのことはしっかりと分かっているけれど、彼らは俺の意見を求めているし、そうされたらもちろん自分の意見を出す。だから、いつも話し合いがあって、俺がどう考えているか、何を気に入っているかとみたいなことは常に話していく」
昨シーズンを6勝10敗で終えたジャイアンツには、ロースターを調整する必要性が見えていた。そして、チームはそれを実行している。2021年とそれ以降のチャンスにおいて、チームの中の親和性が大きな意味を持つのはもちろんだが、ジョーンズの役割が持つ重要性を低く見積もることはできない。
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