レイブンズがパッカーズからリリースされたCBアレクサンダーと契約
2025年06月19日(木) 12:14
エリック・デコスタがクオーターバック(QB)ラマー・ジャクソンの願いを聞き入れた。
ボルティモア・レイブンズが現地18日(水)、元グリーンベイ・パッカーズのコーナーバック(CB)ジャイア・アレクサンダーと契約したことを発表。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロが情報筋の話を元に報じたところによれば、契約は1年400万ドル(約5億8,086万円)、インセンティブが200万ドル(約2億9,040万円)となっているという。インセンティブはプレータイムボーナスから成るといい、ガラフォロによれば、チームスナップの35%、40%、45%、50%に達成するたびに50万ドル(約7,261万円)が支払われるとのことだ。
ヘッドコーチ(HC)のジョン・ハーボーは水曜日、報道陣に「彼はここにいることにワクワクしている。われわれも、彼がいることにワクワクしている。ラマーが喜ぶ。全員がうれしいんじゃないかな」とコメントしている。
この契約が明らかになる前日、ジャクソンは公の場で、2015年から2017年にルイビル大学でチームメートだったアレクサンダーの獲得を、レイブンズのジェネラルマネジャー(GM)であるデコスタに求めていた。
「彼を獲得するんだ、エリック。俺はうちのコーナーバック全員が大好きだ。そこは間違えないで。でも、彼を取るんだ、エリック」とジャクソンは話している。
アレクサンダーはオールプロのマーロン・ハンフリー、2024年ドラフト1巡目指名選手のネイト・ウィギンズ、そして、このオフシーズンに契約したベテランのチドビ・アウーゼーからなるコーナーバック勢に加わる。アレクサンダーは実力を証明済みの、しっかりと張りつく力のあるコーナーバックとして、この一団を補強するだろう。健康状態を維持できれば、アレクサンダーとウィギンズがアウトサイド、ハンフリーはスロットに着き、優れたトリオを形成するはずだ。
パッカーズは先週、7シーズンを共にしたアレクサンダーをリリースしていた。元プロボウラーのアレクサンダーのパッカーズにおける状況には、数カ月にわたって不確かな状況が続いていた。
アレクサンダーの才能については、疑問の余地がない。ここ数シーズンで問題だったのは、出場可能な状態を保つことだ。過去2シーズンにアレクサンダーが出場したレギュラーシーズンゲームは、鼠径部、腰部、肩、膝などに続いた負傷により、14試合にとどまった。2024年にはパッカーズのシーズンラスト8試合を欠場しており、その中にはフィラデルフィア・イーグルスに敗北したワイルドカード戦も含まれている。
アレクサンダーの力を毎週頼りにできる状況ではなかったため、パッカーズは1,650万ドル(約23億9,594万円)のベースサラリーを支払うことを望まなかった。両サイドがペイカットで落としどころを見つけることもできなかった。
これからアレクサンダーはモルティモアへ向かい、守備陣を補強する。レイブンズが最大600万ドルでアレクサンダーをモノにしたのは掘り出しものだった。たとえ、半分の試合にしか出場できなかったとしても、そう言える。
レイブンズはこのオフシーズンに大きく動いており、1巡目指名のセーフティ(S)マラキ・スタークスを迎え、セカンダリーにプレーメイカーを加えたのみならず、万能なカイル・ハミルトンを最も活用すべく、どこにでも動かすことのできるチェスのコマとして、さまざまなポジションへ解放している。
たとえアレクサンダーが今季に負傷しても、レイブンズにとっては素晴らしい取引だったと言えるだろう。最終的にフィールドに立ち通すことができれば、大舞台でそこから恩恵を受けられる可能性もある。
「最初にジャイアを歓迎するのはやっぱり@Lj_era8(ジャクソン)」
.@Lj_era8 had to be the first to welcome Jaire 💜 pic.twitter.com/QBOcJsrQ1u
— Baltimore Ravens (@Ravens) June 18, 2025
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