QBロジャースが戻ってきたら、「いつでもスーパーボウルで勝つ」用意があるとパッカーズTEトニアン
2021年05月30日(日) 00:45オフシーズンを通してアーロン・ロジャースとグリーンベイ・パッカーズの関係はストーリーラインを支配している。それは数年にわたってさまざまな作用が働いた結果であり、影響は組織内のメンバーにもそれぞれの形で現れている。現役MVPとチームのフロントオフィスの関係は危うい状態だが、チームメイトたちとはそうではないようだ。
ロバート・トニアンもその1人。彼は現地28日(金)に『Rich Eisen Show(リッチ・アイゼン・ショー)』の中で、今でもロジャースとはよく話していると述べた。お互いに元気であることを確認し、オフフィールドのことについても話をしたとトニアンは打ち明けている。だが、ビジネスの問題については話さなかったという。
「それは俺たちの友情には含まれない。そっちはビジネスマンたちに任せるさ」とトニアンは述べた。「アーロンは、16年間にわたってグリーンベイ・パッカーズのQBを務めてきた。俺は4年間タイトエンド(TE)を務めている。そいつは俺の給与等級を越えているよ。その問題について彼の代弁者になるつもりはない。ビジネスの問題だ。俺はただ向上を目指し、グリーンベイ・パッカーズでTEの役割を果たすだけさ。いつ、何がどうなっても、アーロンが戻ってきたなら俺の準備はできている。グレーエリアなんてのは存在しない。彼が戻ってくれば、俺はいつでも全力で走り出せるし、スーパーボウルで勝つ準備はできている」
トニアンのコミットメントは明白であり、ロジャースが戻ってくるという期待は同様に大きいようだ。今のところ、パッカーズ内で本気で懸念を示した者がいないというのは注目に値する。もちろん、トニアンもこの件について長々と触れようとはしなかった。しかし、彼は今週のOTA(チーム合同練習)に参加しながら、欠席しているロジャースについて考えていたという。
「自分にとって大事なチームメイト、大事な人には、そこにいてほしいと思う」とトニアンは述べた。「全体の状況とか全体のプロセスについて考えているんじゃない。ただチームメイトがいないことを寂しく思っているだけなんだ」
キャリア5年目のTEはこれまでのフィールド上での戦いを通じて、ロジャースと深い絆を作り上げてきたようだ。ルーキーキャンペーンを前にデトロイト・ライオンズをリリースされたトニアンは、2017年12月に練習生としてパッカーズと契約した。次の2年間で、14回のパスをキャッチし、2度の先発出場を果たした。昨シーズンはようやくフルタイムでポジションを得て開花し、52回のキャッチと11回のタッチダウンを記録している。彼とロジャースのつながりは明らかだった。2020年全体で、トニアンは最も信頼できるレシーブターゲットだったことが分かっている。
ドラフト外のフリーエージェントだった彼は、絶えず自分を押し上げてくれたQBのおかげでここまで来られたと述べている。
「最初から、彼は俺がどれくらいハングリーかを見抜いていた」とトニアンは述べた。「俺は偉大になりたい。ずっと偉大になりたかった。中団なんかにいたくない。コーチングやコーチングポイントからおべっかなんか使われたくないし、自分のやり方を変えたくない。ここをもっと良くできるとはっきり指摘するか、今ので良かったと言ってほしいんだ。彼は俺の指導しやすさと、偉大になりたいという強い思いを知っているから、いつだって俺を信頼してくれるし、それ以下のメンタリティでは許してくれない」
「彼は最初から俺といてくれて、フィールド外での友情がはぐくまれていった。フィールド上では追い立てられたけど、それはお互いに根っからの競争好きだからさ。彼はそこに俺がいることを望んでいるし、俺も彼にフィールドにいてほしいと思っている」
ロジャース自身も述べたように、全ては人間の問題だ。
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