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ベンガルズHCテイラー、QBバロウは「以前と全く変わらず」

2021年06月02日(水) 23:52

シンシナティ・ベンガルズのジョー・バロウ【AP Photo/Susan Walsh】

どうやらクオーターバック(QB)ジョー・バロウは、7月のシンシナティ・ベンガルズのトレーニングキャンプ開始時にはすっかり元気になって復帰できそうだ。OTA(チーム合同練習)の間、彼はすでに注目されている。

「調子良さそうにフットボールを投げているので、見ていて楽しいよ」とヘッドコーチ(HC)のザック・テイラーは現地1日(火)の練習後にチームの公式サイトで語った。「まだ全ての動きができるわけではないし、シーズンに入ってからの全てに対応できるわけではない。だが、フットボールを投げている彼は、以前のジョーそのままだよ」

ルーキーキャンペーンの終盤にACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂してシーズンを終えたバロウは先週、回復状態は85%程度だと認めている。だが、パスキャッチャーたちの印象によると、彼の弾丸は戻りつつあるようだ。

「ティー(ヒギンズ)のやつ、最初のボールを落としちまったんだ。ジョーが剛速球を投げるもんだから」とワイドレシーバー(WR)のタイラー・ボイドは言う。「かなり戻ってきている。だから、俺たちも先読みしなきゃならない。ジョーは去年も強くなっていったからな。だから、ちょっと手がヒリヒリするけど、俺たちは合わせなきゃいけないんだ。俺たちはレシーバーなんだから、投げられたもんは全部キャッチしなきゃ」

ルイジアナ州立大学(LSU)でバロウのチームメイトだったタイトエンド(TE)タデウス・モスは、TE仲間のC.J.ウゾマーに対し、けがをしたにもかかわらず、QBの速度はカレッジ時代よりさらに上がっていると語ったという。

「タッドが言っていた。“ああ、今のは鼻歌程度のボールだ。本気じゃない”って」とモスの言葉をウゾマーは再現した。「“いやはや、すごいよ”って言っていた。投球モーションを変えたのか、メカニクスか何かを変えたのか分からないけど、とにかくノっているのは確かだ」

「今日だって、いくつかのルートでこいつは来てるなと感じた。タイトなカバレッジはまだどうでもいい。俺は好きだぜ。一瞬、“ちょっと待って、グローブを着けて準備させて”って思ったけど、今はこの状態で気に入っている。俺が彼のリハビリで一緒にいて、慣れているだけかもしれないけどな。でも、いい感じだ。彼はうまくやっているよ。気分よく、いいボールを投げている」

バロウは最近、オフシーズン中のリハビリでメカニクスに取り組んだと語っており、それは彼の2年目の改善に役立つはずだ。ワイドアウトが気付くほどのボールを投げられるということは、彼の投球モーションで下半身が使われていることを示唆しており、今のリハビリ段階では素晴らしいサインだ。

チームメイトたちが証言する速度の上昇に加えて、バロウは40ヤード級を含む見事なディープショットもいくつか決めている。それは彼が今年取り組みたいと述べていたものだ。

「引き続き、彼が努力しているものがいくつかある。それは、今彼ができることの領域を出ないものだ」とディープなパスについてテイラーは述べた。「彼は毎日会うたびに調子が良くなっているように見える。少しずつ動きが増えている。もちろん、距離に関しては現段階ではオフリミットではない。彼はレシーバーの何人かと少し再確認してみようと、何本か余計に投げたのだろう。それは良いことだ」

リハビリプロセスの段階ごとに、バロウの進歩については良い報告しか入ってきていない。中でも一番のニュースは、彼が第1週までに全力投球できる状態になっているということだろう。

【M】