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新人QBトラスクは精神面でアンドリュー・ラックに近いとバッカニアーズHCエリアンス

2021年06月03日(木) 13:34

タンパベイ・バッカニアーズのカイル・トラスク【AP Photo/Chris O'Meara】

そのコーチングキャリアを通じて、ブルース・エリアンスは春と夏の空白期間を埋める、奇抜とは言わないまでも変化に富んだコメントを提供することで知られている。

タンパベイ・バッカニアーズをスーパーボウル制覇に導いたエリアンスHC(ヘッドコーチ)は、ドラフト2巡目で選択した新人クオーターバック(QB)カイル・トラスクをインディアナポリス・コルツで共に仕事をしたルーキー時代のアンドリュー・ラックと比較するコメントで周囲を驚かせた。エリアンスはトラスクにはラックのような身体的な能力は備わっていないものの、精神的な部分については近いところにあると話している。

エリアンスは『Tampa Bay Times(タンパベイ・タイムズ)』にトラスクについて「精神的な部分で言えば、アンドリューが同じオフェンスでやっていたことから遠くないし、アンドリューがあの年(ルーキーイヤーの2012年)にやっていたのは信じられないようなことだった」と語った。

「彼がアンドリュー・ラックだと言っているのではないが、精神的な部分では彼は本当に明敏だ」

これは少なくとも今後数年はトム・ブレイディの後ろで学ぶことになると見られる新人に対して与えられる、ほぼ最大の賛辞だ。

現代はどうしても直近の結果が求められる世界だ。ラックは肩から上と下の両方で、歴史上最もプロの準備が整ったQBの一人としてNFL入りした。ルーキーQBとして最多勝利の11勝5敗にコルツを導いたラックは、ルーキーQBのパスヤードにおけるシーズン記録も塗り替えている(4,374ヤード)。

それでも、エリアンスがトラスクは頭脳の部分でラックに匹敵すると考えるなら、それはバッカニアーズの未来にとっては素晴らしい兆候だ。

OTA(チーム合同練習)でトラスクを見た様子について、エリアンスは「われわれのディフェンスと相対するのは簡単ではない」とコメントし、次のように続けた。

「彼がたくさんのブリッツやカバレッジを目にしただけに、私は本当に感銘を受けた。このオフェンスのメンバーと初めて一緒に働き、彼はこれまでの学習曲線で言えばリストの一番上にいるし、実にうまくフットボールを投げている」

トラスクがブレイディからよく学び、エリアンスHCの期待に応えていけば、バッカニアーズはすでに次世代のQBを手に入れているということになる。

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