ドロップの多かった初年度からの成長を実感するブロンコスWRジューディ
2021年06月03日(木) 15:42デンバー・ブロンコスのワイドレシーバー(WR)ジェリー・ジューディのルーキーシーズンは本人が思い描いていたようにはいかなかった。
ジューディは同期の中でレシービング5位でシーズンを終え、キャッチ52回で856ヤード、タッチダウン3回をマークしている。これはミネソタ・バイキングスの新人ジャスティン・ジェファーソンの1,400ヤードという記録から大きく離されていた。ジューディのアップダウンのあるシーズンで目立ったのは、いくつかのプレッシャーをかけられたドロップだ。
2年目に入ったジューディは、今は成長し、新たな高みに到達する準備ができたと話している。
ジューディは現地2日(火)、チームの公式サイトに「自分が成熟したと感じている」と語った。
「何かを始めた最初の年は、自分がどんなことに取り組んでいるのか分からないものだ。これは俺の2年目で、最初の年から多くを学んだと感じている。自分をより良くするために、自分がこれまでに直面してきたものをどう乗り越えるかを知っている」
本来のオフシーズンプログラムをこなすことが、ジューディの2年目に役立つだろう。初年度から2年目に飛躍するWRは多い。NFLに来たばかりのワイドアウトの方が年を重ねた選手よりもすぐに貢献できる部分はあるものの、それでも経験はやはり重要だ。
ジューディはドロップの原因を集中力の問題だとしており、自分は“まずキャッチしてからランに移行するのではなく、プレーを決めるために急いでキャッチからランに行く”と指摘した。
ジューディは昨年にドロップ10回、ドロップ率は8.8となっており、これはターゲット100回以上のWRの中でディオンテ・ジョンソンに次いで2番目に多い数字だった。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』はジューディの期待値を上回るキャッチの割合を-10としている。これに次ぐのはジョンソンの-6.9だった。
ブロンコスはジューディが2021年に過去のドロップや明らかに揺れ動く戦績から脱すると自信を持っている。ヘッドコーチ(HC)のビック・ファンジオはこう語った。
「彼は去年の今時期よりもずっと良い位置にいると思う。ジェリーには大きな変化があったと思う。それが起こったときに、あなた方に私が言ったようにね。去年の15回目の試合(ロサンゼルス・チャージャーズ戦)で彼が何度かドロップしたとき、これが彼のキャリアや次の週にどうプレーするかを決定づける瞬間になると思った。そして、われわれのラストゲームで、彼は実に良い試合をして、多くのボールをキャッチし、たくさんのヤードを稼いだ。私は、それがまさに彼のキャリアを決定づけた瞬間だと思う。より集中し、より細部を大事にするWRになっている。彼は自分がたるんではいられないと知っている。今はずっと成熟した選手になっている」
ドロップを排除することだけがジューディのフォーカスではない。22歳のジューディはルートランニングの改善も自分の成長を助けるだろうと話している。
「2年目になって、ただプレーが分かっているだけじゃなし。プレーのテンポやタイミングが分かっている。それがルートランニングのタイミングでかなり役立っているし、プレーに馴染んでいるから何をして、何をしないかが分かっている。それが前よりもいいルートランナーになることや、プレーのタイミングを把握するのにとても役立っている」
ブロンコスは1年前のドラフト1巡目で、コートランド・サットンの逆サイドで活用できると踏んでジューディを指名した。サットンが2020年の早い段階で負傷したためにそのプランは水泡に帰し、ルーキーのジューディにかかる負担が大きくなった。2年目を迎え、サットンが帰還し、オフシーズンプログラムがフルで実施される今、ジューディを活用するプランは軌道に戻りそうだ。
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