昨年のブレイディは100%ではなかったとバッカニアーズQBコーチ
2021年06月04日(金) 08:52昨年にタンパベイ・バッカニアーズがスーパーボウルまで到達する上で、クオーターバック(QB)トム・ブレイディがチームに大きな影響を与えていたのは間違いない。そのブレイディは、自分のベストに到達していなかった。
バッカニアーズのQBコーチであるクライド・クリステンセンが現地3日(木)、第55回スーパーボウルを制した翌朝にG.O.A.T.と交わした会話を振り返っている。
『ESPN』によれば、クリステンセンは「去年の彼は100%ではなかったと思う」と語ったという。
「彼の言葉、というか、それに近いものとして彼は “今度は膝を治すし、来年はもっと良くなって、きっとあなたはわくわくするよ”と言っていた。パフォーマンス面では良い感触でありたいものだ。その部分で彼は厄介なものにつきまとわれ、毎日テーピングしては緩めなければならなかった。だから、彼は良い感触に戻れて興奮していると思う」
ブレイディの試合はもちろん、身体的な活動性を大前提としているわけではない。しかし、あと2カ月で44歳になる選手にとっては、健康状態は隅から隅まで重要になる。膝の問題を抱えながらも、ブレイディはレギュラーシーズンにパス成功率65.7%、4,633ヤード、タッチダウン40回を記録し、バッカニアーズをワールドタイトルへと導いた上で、スーパーボウルのMVPに輝いた。
その後すぐに膝の手術を受けたTB12は、まだチームが実施するアクティビティに参加していない。来週に行われる参加必須のミニキャンプには出席すると見られるが、ヘッドコーチ(HC)ブルース・エリアンスはブレイディが“コーチングを多くやるかもしれない”と語った。だからといって、このオフシーズンにブレイディが完全にアイドリング状態だったというわけではない。ブレイディは先週に複数のレシーバーと共にワークアウトを行っており、その際に膝の保護具はなかった。
今年にブレイディの健康状態が良くなること。サポートするメンバーが変わらずにバッカニアーズのシステムで2年目を迎えること。NFLの他のチームにとって脅威となる条件が今、そろっている。
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