今季はQBジャクソンのセンター後ろでの起用頻度を増やす計画のレイブンズ
2021年06月04日(金) 12:24ボルティモア・レイブンズがクオーターバック(QB)ラマー・ジャクソンのために用意した育成計画の中には、2021年にジャクソンがセンターの後ろでボールを受ける頻度を増やすことが組み込まれている。
攻撃コーディネーター(OC)のグレッグ・ローマンは最近行われたシーズンチケットを保有するファンとのQ&Aセッションで、これまでショットガンでの起用が圧倒的に多かったジャクソンは、今後はセンターの後ろに構えることが多くなると述べた。
『ESPN』によると、ローマンは「現時点で割合はお伝えできないが、今年のオフェンスがそうなることは間違いない。どの程度かは分からないが、私たちは日々それに取り組み、見直しを行っている」と話したとのことだ。
ジャクソンがセンターの後ろからプレーすることが増えれば、レイブンズのランフェイクはより機能するだろう。チームの地上戦での豊富な展開に加え、ショットガンを減らしてプレーアクションを強化することは、ジャクソンのパス攻撃に活かされるかもしれない。
ローマンは「この戦略は試合によって頻度に偏りは出るだろうが、要所で使っていくつもりだ。QBの成長において、将来的には非常に重要な役割を果たすと考えている」と述べた。
2020年にジャクソンは889回のスナップのうちわずか36回(4%)しかセンターの後ろでボールを受けていない。『ESPN』のスタッツによれば、2018年にレイブンズの先発を務めるようになってからジャクソンがセンターの後ろで受けたスナップ数は127回。これは少なくとも10回先発したQBの中で最も少ないという。
ジャクソンはそのラン能力をもって2019年のNFL MVPを獲得し、ポジションを問わずNFLで最もダイナミックなプレーメイカーの一人となった。機動力のある他のQBと同じように、ポケットパサーとしても成長することは彼のキャリアを長くし、より高いレベルへと導いてくれることだろう。レイブンズが2021年にパスゲームでの爆発力と安定性を高めようとしている中、センター後ろからのプレーを増やすことは、ジャクソンがワイドレシーバー(WR)とタイミングを合わせるのにも役立つはずだ。
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