ドラフト前にWRの評価をQBブレイディに求めたバッカニアーズHCエリアンス
2021年06月04日(金) 15:03タンパベイ・バッカニアーズはクオーターバック(QB)トム・ブレイディを暗黙の“ジェネラルマネジャー(GM)補佐“としている。
バッカニアーズはブレイディを人員決定の一部に組み込み、ブレイディが望む選手をロースターに加え、NFLの他のどの選手よりもチーム内部で起こっていることについて情報を与え続けている。
それはG.O.A.T.が自らの手で得た地位だ。バッカニアーズ首脳陣はブレイディの意見に耳を傾けることをためらっていない。
ヘッドコーチ(HC)ブルース・エリアンスは現地2日(水)に『Rich Eisen Show(リッチ・アイゼン・ショー)』でその最新の事例を明かした。チームはTB12にドラフトでQBを獲得する案を報せ、有望なレシーバーを発掘するよう要請したという。
『JoeBucsFan.com』によれば、エリアンスHCは“このレシーバーたちを眺めて、気に入った選手がいるか見てくれ。私が君のレシーバーを評価する能力を評価しよう”とブレイディに話したようだ。
ブレイディの評定はどうだったか聞かれたエリアンスHCは「彼は素晴らしくうまくやった。彼が好む特定の要素がある。彼は本当に優れた、大きく、速いレシーバーを好んでいる」と述べている。
とは言え、これは別に驚くべきニュースではない。大きく、速いパスキャッチャーを求めない者がいるだろうか?
バッカニアーズがトレードアップしつつ4巡目で指名したWRジェイロン・ダーデンについてブレイディがどういった評価をしたかはまた別として、エリアンスHCのコメントで注目すべきはバッカニアーズがブレイディに通常以上の仕事と知見を与えている点だ。ブレイディはひそかにフロントオフィスの一員として次のキャリアに備えているのだろうか?
優れたフランチャイズはチームのベストプレーヤーたちとコミュニケーションを取り、その考えや意見に耳を傾けるべきだ。たとえ、結果としてそれを退けることが多くとも。バッカニアーズが積極的にブレイディをフロントオフィスのサブメンバー的に扱っている様子は、エリアンスHCとジェイソン・リヒトGMがここ数年で強化してきた包括的な体制を強調している。
どこかでアーロン・ロジャースがこのストーリーを目にしたなら、手にしていた携帯電話を暗く深い海へと放り投げることだろう。
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